少佐と伯爵の山荘滞在中、少佐が狩りに行って小型の鹿とか、それはおおがかりすぎるな、じゃあ手軽なところで鴨などを仕留めてきて、厨房の裏口を出たところにしつらえた水場で血抜きをしたり羽根をむしったりしていると、伯爵が蒼い顔をしてそれを覗く、なんてのはどうでしょうかね。
「夕食はジビエ?悪いけど私には料理できないよ。」
「食うのは来週だ。英国貴族がなに蒼い顔しとる。キツネ狩りぐらい行ったことあるだろう。」
「おてんばな姉たちが持って帰ってくる猟果から、悲鳴を上げながら逃げ回るのが私の役目だったよ。血は苦手なんだ。」
「射撃がさっぱりなのは、そのあたりからきとるのか?」
「かもね。銃声は嫌いだ。血はもっと嫌いだ。」
伯爵は静かにドアを閉めて家の中に戻った。それだけの話でもなさそうだなと、少佐は思った。あとで吐かせてやる。小さく鼻を鳴らして羽根の始末に戻ると、秋の日差しの中でまだ冷えきらない血がねっとりと臭った。少佐は勢いよく蛇口を開けてそれを洗い流し、立ち上がった。残りは厨房で下処理をしてから抜くとしよう。
そんで夜の寝室でいろいろねちねち問い詰めて、昔の恋人が伯爵の目の前でこめかみに銃を当てて引き金を引いたことがあるとか、そういう話はどうでしょうね。しかも運悪く死ねなくて、いまも完全介護の病室で息をしているとか。伯爵が見舞いに行くと、そのときだけ反応を示すとか。
うーん、俺得ですらない誰得なつまらん話ですな。原作の伯爵は下手は下手なりに別に銃にトラウマとかもなさそうなので、この話はボツ。
少佐が仕留めてきたのがイノシシだったら共食い~
うっかり萌えちゃった僕。ひさしぶりにドリクラにぴくんとしました。
返信削除ふっふっふ。戻っておいでカモンベイベー!
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