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このサイトについて: 私自身が30年来のファンであり、また海外のslash fandomの一角で80年代から現在に至るまでカルト的な人気を擁する、「エロイカより愛をこめて(From Eroica with Love)」を題材とした、英語での厖大な二次創作群を紹介・翻訳しています。サイト管理者には原作者の著作権を侵害する意図は全く無く、またこのサイトにより金銭的な利益を享受するものでもありません。「エロイカより愛をこめて」は青池保子氏による漫画作品であり、著作権は青池氏に帰属します。私たちファンはおのおのが、登場人物たちが自分のものだったらいいなと夢想していますが、残念ながらそうではありません。ただ美しい夢をお借りしているのみです。

注意事項:
 原作の内容を大幅に逸脱し、男性間の性愛を主題にした明らかに性的な内容を含みます。不快感を覚える方は画面をお閉じ頂けるよう、お願い申し上げます。

2012/06/12

狩猟


昨夜訳した箇所に、少佐の体重を「平均的な牡鹿の六分の一」と形容している場面があって、鹿というと奈良の鹿ぐらいしか思い浮かばない日本人の私にとっては???だったのですが、調べてみると鹿の中でも最大のヘラジカなどは800kgぐらいあったりするのですね。ドイツにはヘラジカはいないような気がするので、400kg~500kgぐらいの鹿を想定すればいいのでしょうか。

少佐と伯爵の山荘滞在中、少佐が狩りに行って小型の鹿とか、それはおおがかりすぎるな、じゃあ手軽なところで鴨などを仕留めてきて、厨房の裏口を出たところにしつらえた水場で血抜きをしたり羽根をむしったりしていると、伯爵が蒼い顔をしてそれを覗く、なんてのはどうでしょうかね。



「夕食はジビエ?悪いけど私には料理できないよ。」

「食うのは来週だ。英国貴族がなに蒼い顔しとる。キツネ狩りぐらい行ったことあるだろう。」

「おてんばな姉たちが持って帰ってくる猟果から、悲鳴を上げながら逃げ回るのが私の役目だったよ。血は苦手なんだ。」

「射撃がさっぱりなのは、そのあたりからきとるのか?」

「かもね。銃声は嫌いだ。血はもっと嫌いだ。」

伯爵は静かにドアを閉めて家の中に戻った。それだけの話でもなさそうだなと、少佐は思った。あとで吐かせてやる。小さく鼻を鳴らして羽根の始末に戻ると、秋の日差しの中でまだ冷えきらない血がねっとりと臭った。少佐は勢いよく蛇口を開けてそれを洗い流し、立ち上がった。残りは厨房で下処理をしてから抜くとしよう。




そんで夜の寝室でいろいろねちねち問い詰めて、昔の恋人が伯爵の目の前でこめかみに銃を当てて引き金を引いたことがあるとか、そういう話はどうでしょうね。しかも運悪く死ねなくて、いまも完全介護の病室で息をしているとか。伯爵が見舞いに行くと、そのときだけ反応を示すとか。

うーん、俺得ですらない誰得なつまらん話ですな。原作の伯爵は下手は下手なりに別に銃にトラウマとかもなさそうなので、この話はボツ。




少佐が仕留めてきたのがイノシシだったら共食い~

2 件のコメント:

  1. 村雨公主2012/06/12 6:39:00

    うっかり萌えちゃった僕。ひさしぶりにドリクラにぴくんとしました。

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  2. ふっふっふ。戻っておいでカモンベイベー!

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