このサイトについて

このサイトについて: 私自身が30年来のファンであり、また海外のslash fandomの一角で80年代から現在に至るまでカルト的な人気を擁する、「エロイカより愛をこめて(From Eroica with Love)」を題材とした、英語での厖大な二次創作群を紹介・翻訳しています。サイト管理者には原作者の著作権を侵害する意図は全く無く、またこのサイトにより金銭的な利益を享受するものでもありません。「エロイカより愛をこめて」は青池保子氏による漫画作品であり、著作権は青池氏に帰属します。私たちファンはおのおのが、登場人物たちが自分のものだったらいいなと夢想していますが、残念ながらそうではありません。ただ美しい夢をお借りしているのみです。

注意事項:
 原作の内容を大幅に逸脱し、男性間の性愛を主題にした明らかに性的な内容を含みます。不快感を覚える方は画面をお閉じ頂けるよう、お願い申し上げます。

2012/02/24

【海外フィク翻訳】The Beautiful and the Beastly - by Kadorienne

  
  
某さまのところで伯爵をかばって大怪我をする少佐のたまらん絵をみる。たたた、たまらん・・・。→萌える。萌え萌える。萌えっ。→で、反対の立場なら伯爵は少佐をかばうのか?という疑問が提出される。→体の面積が違うからムリという結論になる。(というか誰もあまり期待していない)→伯爵ならどんな大怪我をしても顔だけは無事という意見が出る。→しかし『顔に大怪我をして正視できないような痕が残った伯爵』の話があったなと思い出す。→とっても切ないお話だったので、思い出してはひとり萌え萌えする。→この萌えを皆様にもお分けしたくて一気呵成に訳す。えいっ。萌えっ。


それがこの「美女と野獣」です。かなり初期の、ピリピリした緊張に満ちていたころの二人の設定ですね。ではどうぞ。


  
The Beautiful and the Beastly
by Kadorienne

Achieve of Our Own - The Beautiful and the Beastly
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2012/02/22

いやな相手とつきあうコツ

 
     
翻訳がうまく進まないので気分転換にツンデレ少佐のツンデレ独白を書き始めたらなんだか胸がきゅんきゅん(エロはありません。清らかなおっさん二人ですわオホホ)





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2012/02/21

伯爵中心の番外編!!!

  
御大ご本家の日記を拝見して、うれしさのあまり卒倒しそうになった私です。伯爵中心の番外編ですって!しかも前後篇!!!あうあう。
 
「伯爵のご先祖様にまつわる、降って湧いたような因縁話」なのだそうです…。ドキドキドキ。舞台は英国。少佐との絡みは無いのかな…。ロレとかジェイムズ君は出張るそうなので、"伯爵のお相手役の"少佐もなるべくたくさんお願いいたします。心は乙女なので乙女らしく星空に祈っておきます。
 
  
  

2012/02/20

1. 少佐





任務は終了した。ボンへの到着は夜中便だ。執事の待つ郊外の屋敷へ帰るか、市内に借りているフラットに帰るか、少佐は少し迷った。執事との会話が少し億劫 な気がした。今夜はフラットで眠ろう。明日は早めに出勤して、オフィスで報告書を仕上げねばならない。空港に置きっぱなしの車を拾い、少佐はフラットへ向かうことにした。


少佐のフラットには、広い居間と台所のほかにはベッドルームと書斎と書庫しかなかった。起床するなりきちんと整えられるベッドのある寝室と、整理された本と資料 でいっぱいの書斎。客用のベッドルームからはベッドを搬出し、部屋中に本棚を作りつけて書庫にしてしまっていた。客が来ることがあるとも思えなかったからだ。居間には大型のテレビがあり、どうしても観戦 に熱が入りそうなサッカーの試合は、使用人に気まずいので屋敷ではなくこの部屋で見ることにしていた。例えば先のワールドカップのドイツ・イギリス戦とか。就寝前のワークアウトもここで行う。自分のためだけ のフラットは、神経を使う仕事している少佐にとっては羽根休めのための巣であり、隠れ家だった。合鍵を渡してしまう前までは。


ドアを開けると、かすかに予期していた通り、居間のソファで巻き毛の金髪がうたたねをしていた。伯爵はドアの開く音で目を覚まし、半身を起こして少佐に話しかけた。


「やあ、おかえり。お邪魔しているよ。」


「おまえ、盗品を俺の部屋に持ち込むな。俺は公務員だ。」


部屋の明かりをつけ、鼻を鳴らした。食料の匂いと、微かな薔薇の香り。どうやら俺がいない間、しばらくここで過ごしていやがったな。


「戦利品はボーナム君とジェイムズ君がロンドンに運んで行ったさ。しばらくは私の休暇期間だ。」


「そりゃよかったな。だが俺にとっては休暇でも何でもない。今夜はベッドに入ってくるなよ。俺には睡眠が必要だ。」


「残酷なおあずけだな、ダーリン。」


「その呼び方はやめろ。癖になって外で出ると困る。俺は軍職をあきらめたくない。」


それは真面目な話だった。余計な詮索と軋轢は避けたい。避けられるものならば。部下の中にはどうやらもう気づいているやつもいる。


「Yes, Sir! 食事はどうだい?軽いものならすぐ用意できるよ。それとワインと。」


「いらん。食ってる間におまえは俺をたぶらかすに決まっとる。食い物に媚薬でも入ってないとも限らん。」


「ふふ、ばれたか。」


「くだらんことを言ってないでさっさと寝てろ。明日は…、なるべく早く帰る。」


「期待してるよ。ダー…、少佐。おやすみ。」




 * * *


少佐には、どうせなにをどう言っても伯爵がベッドに忍んでくるのを阻止できないがわかっていた。だから一晩中、体のあちこちにキスをされているのも夢うつつで 知っていた。唇よりも巻き毛がくすぐったかったが、悪い気分ではなかったのでそのままにしていた。肝心のところに手を出してきたら怒鳴りつけようと夢の中で身構えていたが、驚いたことに巻き毛にもそれなりの分別があるようだった。それで、心配は棚上げにして泥のように眠った。夢の中でも微かに薔薇の香りがした。


 * * * 


翌朝、玄関のドアが閉まる音で目を覚ますと、出勤する準備をするにはちょうどいい時間だった。やや怪訝な気分でベッドを降りて寝室を出ると、ダイニングのテー ブルに簡単な朝食が用意してあった。なんだこれは。あいつ、なんぞ疚しいことでもあるのか。





ええ、なにか疚しいことがあるんです。

2012/02/19

少佐とルイ・サンドリエ

  
  
イギリス人には変人が多い」


「端的だな。」


「だが彼は本当に特別だった。楽しい夜だったよ。ブリニャックには最後の礼を言わないと。」


だまって歩かんか、こら。そう言いかけた言葉が止まった。口の中が乾き、喉が凋んだ。だが長年の訓練が、狼狽が表情に表れることを完全に防いだ。後ろ手に手錠をかけられたフランスの諜報員は、冷笑とも嘲笑ともつか ない薄い笑顔でおれの反応を確かめていたが、ふと失望した顔になった。「私の誤解かな?」






何をしたんでしょう、Q。



XX大活躍?

任務の邪魔をせんように 伯爵を遠ざけようと騙して引っ掛けた罠のせいで伯爵がシャレにならん危機に陥り、ありえないほど取り乱す少佐でもいいです。トロイをもっと極端にしたような。書きかけてみました。
 

 
 
 
 
仕掛けた罠に伯爵がうまうまと引っかかったという報告を受けて、少佐は呵呵大笑した。いい気味だ。おれの任務に茶々を入れるなら毎回こうしてやる。部下たちの妙な沈黙が気になったが、知ったことか。これで任務に集中できる。

* * *


(中略)ボロボロンテに敵対するマフィアにヤツの居所情報を売った。マフィアからはすでに謝礼の連絡が届いている。

Bが暢気な口調で言った。「あのマフィア、先週ボロボロンテの愛人を誘拐して殺害したとこですよ。よっぽどボロボロンテに恨みがあるんでしょうね。」

Bを除く部下全員がぴたりと体の動きを止めた。Bはのんびりと続けた。

「殺害前に凄惨な拷問を加えている映像が、ボロボロンテの手元に届いたとか届かないとかいうう噂ですし。」

Bを除く部下全員がおれから目をそらせた。

血液が逆流したような気がした。視界が赤くなった。だがおれの口から出たのは、いつもどおりの声だった。

「任務にもどれ。」

(中略)気がつくと吸殻が足元に落ちて、絨毯に焦げを作っていた。


* * *
 
 
<結局、単独で伯爵を救出に行く少佐>
 


「肋骨の間に小型のGPSが埋め込んである。おれの位置を確認できる人間は限られているが、その中に部長がいる。休暇が終わった時点でおれが戻らず、イタリアのある地点から動かないことを知ったら、チームに何らかの指示を出すはずだ。おれが何をしているかについては、部下どもが部長にちくりやがるだろう。」

「なるほどね。メッセージの発信はできないのかな?」

「そういう機能はない。装置自体のオン/オフもできない。」

「きみは四六時中監視されっぱなしだということ?」

「反対に言えばそうだ。おれが知る限り、NATOにはこれをつけている者があと6人いる。だが部下持ちでチームを率いているのはおれだけで、あとはソロで動くやつばかりだな。」


「きみがいっしょにいると伝えれば、私のチームも私の現在位置がわかるかな?」

「ヒゲだるまが接触してきたときに、おれの部下がどう答えるかだな。」

そう答えながら、結局Aはほとんどすべてを話してしまうんだろうと
<少佐の独白を挟みましょう>


「私のはもう少しアナクロなんだ。」

伯爵は髪の間から銀の金属線を引き出し、口に含んだ。細い指を口の奥まで突っ込んで、眉をしかめてなにやら指を動かしている。それから指を抜き出し、おれの顔を見てにっと笑った。

奥歯をカチカチと鳴らし始めた。不審な目つきで見つめていたおれは、それがモールス信号であることにすぐ気づいた。注意深く聞いていると、伯爵は自分の無事を簡潔に打信し、おれが横にいることを付け加えた。その短い内容を念のため三度繰り返し、金属線を口から抜き出して、元のように髪の間に隠した。

「奥歯の中に発信機があって、髪に隠した増幅器経由で発信するんだ。私たちが閉じ込められているのがよほど深い地下室でない限りは、これで届くはずなんだ。ボーナム君が言うにはね。」

「きみのと同じだ。大きさの制限で受信機能まではついてない。部下たちを信じて待つしかないんだ。ある程度の事前の打ち合わせはしてあるけどね。」








「きみに罠にはめられたと知ったとき、すこし、そう、かなり堪えたな。XXXXX(←名前未定)がボロボロンテの愛人を惨殺したという話を聞いたところだったし、そこまで私は嫌われていたかと愕然とした。積極的に脱出を試みる気力もわいてこなかったぐらいだ。


<このあたりでふたりでクダクダ、やるかやらんかはきめてません>
 
少佐のチームを率いてかっこよく救出に現われた部長。


「これは貸しにしておこう、エーベルバッハ君。」

「部長!あんた・・・あんたたんでこんなところに!」

「きみの不在の間、きみのチームの指揮を取れるのはわしだけだ。そうだな?」


<いろいろと処理>


休日出勤の部長はふと思いつき、厄介な部下の肋骨の間から24時間絶え間なく送られている信号の位置を確認した。ドーヴァーの向こう。思ったとおりだった。なべて世はこともなし。落ち着くところに落ち着いたか。わしは何も言わんぞよ、あんまり経費を使いすぎんでくれているうちはな。せいぜい柔らかく蕩けておるがよいぞ、わしの可愛い部下、鉄のクラウスよ。
 
 
 
 
あれえ?部長大活躍で終わりそう???

  
 

2012/02/18

伯爵のガチンコの「いい人」

私は「受け」という意味ではなくて、ありとあらゆるみじめシチュバリエーションでオールみじめなみじめ少佐本があったら買うなあ。伯爵はチャラチャラしてるくせに、実はプライス卿以外とやった/やってる話は一切なし。いっぺんぐらい伯爵のガチンコの「いい人」が登場して、少佐の反応見てみたい。だってジリーくんごときであの反応ですよ。





スペインのさほど派手ではない避寒地で、北アフリカ関連の諜報任務に携わっている最中のエーベルバッハ少佐のチーム。ターゲットが食事をしているレストランに、初老の男と食事中の伯爵を見かける。同行の男が席を立った隙に、少佐は伯爵に近づいた。


「何をたくらんどる?任務の邪魔は許さんぞ。」


やつは静かにくすりと笑って、「何も。」と応えた。気に入らん。そのままあちらを向いた伯爵の二の腕を掴んでこちらを向かせた。


「まだ話は終わっとらん!」


「私には何の話もないよ。」伯爵は落ち着いた声で言うと、続けた。「手を離してくれないかな。私のいい人に誤解されてしまう。」


おれはさっと手を離した。


「そういうことか。」


「おや、野暮を言わずにわかってくれるとはね。ではお互い知らないふりで、いいね。」 





この先はどう続くのだろう?

2012/02/17

かぼちゃの由来

  
 
親父にかぼちゃの絵のことを聞かれたときには、ある英国貴族の邸宅での私的な展覧に貸与中だと答えた。親父は妙な顔をして眉をひそめ、「レッド・グローリア伯爵家か?」と聞きやがった。心臓が口から出るかと思ったのはあの時だ。なんで知ってやがるこのくそ親父。


「あの肖像の男はティリアン・パーシモンと言って、エーベルバッハ家の祖先の一人だ。スペイン王家の血を引くイギリス貴族で、エーベルバッハの女領主と婚約した直後にスペインの間諜であることが知れて、北海での海戦で自艦ごと爆破されて死んだとエーベルバッハ家史にある。忘れ形見が我々の祖先だ。そのティリアン・パーシモンを殺した功績で爵位を得たのが、レッド・グローリア家の先祖なのだ。」


初めて聞く話だった。


「おまえも当主なら、家系の歴史ぐらいもう少し覚えんか。」


くそ親父はパイプを咥えた。


「最も、わしもこのあたりを詳しく調べたのは、若いころ友人だった先代のレッド・グローリア伯爵にそう教えられてからだな。イギリス貴族らしくもない、飄々とした気取らない男で、たしかお前と歳の違わん息子がいたはずだ。」




↑ここから鋼鉄のクラウスパパと柳に風のドリアンパパの若き日の交流を書きたいという野望がありますw


  

2012/02/16

つぶやきお蔵だし

あとで何かに使えるかもしれないので、メモ代わりに残しておきます。



少佐には拷問がよく似合う。されるのが。今つらつらおもんぱかってみると、みっつよっつ思い当たるフィクが浮かんだ。短くてそれほど深刻じゃないやつを訳してみよーか。

一方、ひどいことされる伯爵には髪の毛一筋たりとも興味のないわたくし。だって伯爵にはいつも太陽神のように輝いていて欲しいもの。

伯爵「私に心を奪われる自分がそんなに許せないのかい?(キラキラ)」 そんなフィクが書きたい書きたい・・・。ええ、伯爵には意味なく無駄に必要以上に過剰に圧倒的に、そして何の見返りを期待することもなく、常にキラキラしててほしいです! 

それに引き換え少佐のほうは、一旦寝室のドアを閉じると、割とグダグダ考えてそうな気がする。


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Zくんは下克上攻めということで衆目一致しているわけですが、その組み合わせで納得のいく初回(←初夜と書かないあたりが精一杯の自制)を読みたい。やはり上司が負傷中とか高熱があって看病中とか、ハードルを越えるきっかけが見つからんような気がするのだが。あとやっぱりvirginKlausじゃ無理なんじゃないかな。伯爵によって開発され済みという条件下でしかありえないような気がするが、それは少佐の初物はやはり伯爵に食べさせてあげたいという伯爵ファンのワタシの欲目かしら。

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「先っちょだけだから」というセリフを見るたびに、あー、伯爵が少佐に言いそうだよな、と思う。

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線人間でマンガ描こうかな。四コママンガ『金髪と黒髪』。もしくは『泥棒と軍人』、あるいは『英国人と独逸人』。『禁欲主義者とエピキュリアン』『真面目と不真面目』『寝坊と早起き』『素直と意地っ張り』『ツンデレとデレデレ』・・・


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「アラスカ最前線」のころの絵で「トロイの木馬」を想像したら、あまりの危険ぶりに鼻血出そう。少女マンガに乗せていいレベルじゃない。一方、トロイの絵の伯爵で第一話「千のキス」を再現したら、あまりのオトボケぶりに腹を抱えた。


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私の友人は禁煙を味付け海苔で乗り切りました。会社の机の上に味付け海苔をストックしたおおきな瓶が置いてあって、喫煙室に行く変わりにしゃくしゃく噛むわけです。少佐にもこの方法をお勧めします。任務の合間にしゃくしゃくと。

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K姐は伯爵なら全身脱毛してるはずとおっしゃってたが、ほかのかたがた的にはどーなんだろ。英語の一行フィク(3~5単語でフィクを書くお題)で、"Darling ... I dye ..."という超短いのがあり、これは 「ダーリン、・・・実は(髪は)染めてるんだ。」←髪以外のどこを見てそれを言ったかという落ち。
見事な金髪の人は、実は染めてるってケーるは多いので。すると処理してないと考える人もいるわけだ。私も残しててほしいような気がするのだが、どーなんだろ。もちろん手入れはしているという前提で。でもイギリス人なのでアメリカ人みたいな割礼はしてません。
一方少佐はもちろんぼーぼー派が大多数であろうが、しかし現在のドイツ人って皆さんけっこうトゥルントゥルンなようなのよね。ブンデスリーガでプレー中の日本人選手がなぜ処理しないのかとシャワールームで聞かれたという話を何度か読んだことがある。いやでも、胸毛ぼーぼーで下がトゥルントゥルンってどうよ。なんかバランス悪くない?「胸も剃ってます!」というならドイツ男子に問いたい。胸毛のある人はけっこう高確率で背毛も濃ゆいけど、どーやって剃るの???
レーザー脱毛屋とかブラジリアンワックス屋に電話して予約を取る少佐とか、ヤダ。ブラジリアンワックスで調べたら、男性って四時間もかかるのね


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ジェイムズくんをダイソーに連れて行くと、いらんもんいっぱい買い込みそうだよな。(←わたしかっ!)

ボーナムくんは地道に役に立つもの買ってそう。泥棒家業に役に立ちそうな何かを。予備のプラスドライバーとか。そして何かの折に少佐がそれを見て、「おまえ、こんな安物使っとるのか。道具はいいものを選ばんといかんぞ。」とか言いそう。


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しぶーいロマンスグレーになった伯爵が若いころを回想してるファンフィクなんてのはどうだろ。最愛の恋人であった鉄のクラウスとの輝くような日々、血沸き肉躍る冒険と目くるめく愛の日々。すべて過去形で語られるので、読者がああ、少佐は非業の死を遂げたんだなとミスリードされたところで、片足を失った少佐がトレーニングから戻ってきたので、右手が不自由な彼のために伯爵がお茶を入れてやって終わり、とか。

「しぶーいロマンスグレーになった伯爵が若いころを回想してるファンフィク」自体はありますね。少佐の死後、少佐の縁戚のピアノを弾く早熟の天才少女に奨学金を援助する話。そのうち訳そうかな?

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少佐受けがむさぼるほどよみたいー。だってめったに見ないんだもん!

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何かの拍子に伯爵の事が好きって伯爵にバレちゃって、信じられないという思いで呆然とする伯爵の目の前で、ポーカーフェイスのまま内心で「くそっくそっくそっ!」となってる話が読みたい。高校生並みに純情なやつ。


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海千山千の伯爵が ありえないほどキョドっちゃうという反応でもいいな。「とりあえず普通の友達から始めてみようか」みたいな。←ねーよ


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2000年を近年と言いきれてしまうなんて、エロイカ。。。恐ろしい子。。。(白目)

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【エーベルバッハ少佐の転職活動】「趣味は?」「戦車です。」「特技は?」「盗聴を少々・・・。」「免許等は?」「大部分の飛行機は操縦できます。対戦車ヘリからハリアー、民間航空機など。」「・・・では、お得意のケーキは?」「・・・、・・・、・・・などです。」「そのうちご本人が一番好きなケーキはどれでしょう?」「味見をしたことはありません。(キッパリ)」


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黒髪長髪で、無口で頑固な板さんとあだっぽくて愛想のいい女将の小料理屋的な店。女将の愛想があんまりよすぎると、板さんのこめかみに青筋が立ってくるんだなこれが。常連客(板さんのもと部下)はそこをよくわきまえてて、必要以上に馴れ馴れしくしたりしないんだけど、ある日一見の客がふらりと入って来て女将に嫌なからみかたをする。その鼻にかかった声(←フランス語の鼻母音)の客は、板さんの反応をちらちらと楽しみながら、女将に嫌なからみかたを…。板さんのこめかみに青筋が!空気ビリビリ!しかし誰もが思いもよらなかったことに、たちの悪いその客の目当ては女将ではなくいかつい板前だったのである…!!!


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オスカル→ドリアン、アンドレ→クラウスで脳内展開してたらあんまり面白くならなかったので、入れ替えてみたら腹を抱えた。

一途で忠実なアンドレ=ドリアンが心をささげているのは、潔癖症で晩稲のオスカル=クラウス。オスカル=クラウスは結婚を申し込んできた同僚(←これはQだな)に無理やり唇を奪われ、「私が知っている唇は・・・」と、アンドレ=ドリアンとのキスを熱く想う。


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少佐とAくんだと右左固定だよな・・・。少佐って独占欲強そう。だったら配偶者つき物件に手を出しちゃだめじゃん。でもこの組み合わせはそこが妙なんだろうな。Aくんてやっぱり少佐から逃げるために身を固めたのかな(妄想が広がりまくりんぐ


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「キミの英語アレだよね。ドイツ人に習ったの?」と言われたことがある。くそぅ、ヱゲレス人なんか大嫌いだえぐえぐ(泣


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なぜ「注文」を「性交」と読んでしまったのであろう、私は。


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オリジナル創作が将棋なら、二次創作は詰め将棋。棋士にだって詰め将棋の大家はいる。


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アメコミ二次が出版社の目にとまってプロデビュー、デビュー後にエロイカを知って、自分の作品世界でエロイカ二次を出したことのあるアメコミライターがアメリカにはいる。こちらの作家。 A Distant Soil by Colleen Doran この自作世界を舞台にエロイカAUものを描いた作品にFortune's Friendsというのがあるとか。アメコミ風の伯爵と少佐(?)らしき絵が見えます。 

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ツーリングエクスプレスの二次のサイトを検索したらすっごいたくさんあって、羨ましくて涙が出た。いっしょなのに。主人公がホモで舞台がヨーロッパというところはいっしょなのに。主人公かたっぽが金髪巻毛で、かたっぽが物騒な銃使いというところまでいっしょなのに。
これはすべて少佐がさっさと腹をくくらんからだと思う。
少佐さえとっとと腹をくくってずっこんばっこん掘ってれば、二次サイトは花盛りだったはずだ。あるいはとっとと観念してずっこんばっこん掘られてれば。

まーでもそうなると、「エロイカより愛をこめて」はとっとと終わってたな。つか、そもそもエロイカじゃなくなってますw

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ちなみに「夜這い」の語源は相手を「呼ぶ」の動詞の古形「呼ばふ」の名詞形「呼ばひ」であって、夜に這うからというのは当て字です。


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2月9日の手塚忌には、ネットに手塚追悼絵があふれた。奇特な方が回してくださった田亀源五郎先生のMW絵がすばらしかったです。二種の赤の煽情的なことといい、暗闇と溶け合った賀来神父の詰襟の神父服といい、上から犯しつつある結城の酷薄な表情といい、賀来神父のガチムチの肉体といい、ごっつい手の中のロザリオといい、そのロザリオを握り締められないまま犯されつつある賀来の表情といい、神父の太い首筋を押さえつけた結城のほっそりした手といい・・・。おもいっきり伯爵x少佐で脳内描き変えて楽しみました。嫌がるガチムチ少佐とかステキ。カソリックだし。時々は伯爵も容赦なく攻めたらいいと思うの。


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隠れ乙女で繊細で几帳面できれい好きなドイツ軍人を探してます。獅子のたてがみのような金髪をもつ愛人との長年にわたる関係を、決して周囲に漏らさない堅物さんを探してます。


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「睾丸」を美しく表現できる日本語があればだれか教えてほしいッ(血を吐くような叫び)。きんたまとふぐり以外に言い換えられる単語ってあるのか。

ああ、陰嚢ってのもあるな。前回は「普段はゆっくり柔らかく揺れているそこ」と婉曲に訳しました。もうあきらめてそのままにしよーかな。
(某A氏からのサジェッションを受けて)宝玉殿だな宝玉殿。それがいい。(うそっ)
(某B氏からのサジェッションを受けて)じゃあ、袋って訳しちゃうぞー「例えばドリアンの口が別のものでふさがっていて、クラウスが自分で前を握っているようなときに。そんなときはたいてい、ドリアンはクラウスの袋をいじめていた。 」今回は「袋」を代入するとけっこうぴたりとおさまってしまったので、このままいきます。ご協力ありがとうございました!

今回は睾丸であったが、陰茎のときもたいへん困るのよね。私は竿/棹という言い方もあまり好きではない。こっちは睾丸ほど軽侮に満ちた扱いを受けていないので、ポルノを参考にすれば言い換えはいくらでもありそうな気がするが。


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翻訳中の行に長年の疑問であった「言わせんなよ恥ずかしい」に相当する英語が出てきた。"You talk about leaving. I don't—" want you to go! I want you here, with me! "—understand why."「言わせんなよ恥ずかしい」→understand why.発言者は少佐。
"(You) understand why." と解釈すると、「おまえならわかってるだろ」→「言わせんなよ恥ずかしい」

普通に命令形と解釈すると「どうして(こんなことを言うのか)わかってくれ」
どっちでもおんなじよーなもんだが、今回は"understand"が小文字始まりなので前者を採用、「おれにここまで言わせるな」としました。

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ただいま翻訳中のフィクから。
「ありがとう、クラウス。私、アントンと一緒に幸せになるわ。彼って素晴らしいの。ごめんなさい、私たちはきっとうまくいかなかったわ、ね?」

なんだって!

「きみはおれには過ぎた女性だった。」クラウスは応え、さらに信じられないような一言を、落ち着いた口調に乗せて送り出した。
「アントンは幸運な男だ。きみはきっと幸せになるさ。」

なんてことだ。今彼はたいへんな努力を払っている、はずだ。

「素敵なドレスだ。よく似合っているよ。」

 ドリアンの頭の中は真っ白になった。

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原作の伯爵は、少佐の尻にはすごくこだわりがあるのに「前」への言及は一切無いところが慎み深くてよろしいです。


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今訳してる作者さんは翻訳がお初なのでまだ訳し慣れない。スマホにテキスト入れてて、家事の間にもちらっと見ては頭の中で転がしてみるんだけど、うまく軌道にのらない。
効率だけで考えると、同じ作者さんのをまとめて続けて訳した方がいい。語彙とか好みの言い回しに偏りがあって、つっかえずに頭の中で日本語への置き換えが進む。
うまく行かない場合と言うのはなんというか、英語で読んで「ああおもしろかった!」ってなってる話でも、いざ訳そうとするとどうもしっくりくる訳とか文体とかがなかなかつかめなくて、無理に翻訳を進めると解像度の荒い画像の様な、ごつごつした不格好な手触りになってしまう。


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気分転換に少佐ツンデレな独白を書き始めたらなんだか胸がきゅんきゅん


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息子の同級生の少女たちを見ながら、「この可愛らしい娘さんたちの中から10人に一人ぐらいは私と同じような趣向の道にはまるのかしら…」と思ってしまう腐った母の私です。


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私は「受け」という意味ではなくて、ありとあらゆるみじめシチュバリエーションでオールみじめなみじめ少佐本があったら買うなあ。伯爵はチャラチャラしてるくせに、実はプライス卿以外とやった/やってる話は一切なし。いっぺんぐらい伯爵のガチンコの「いい人」が登場して、少佐の反応見てみたい。だってジリーくんごときであの反応ですよ。


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(某氏の黒い天使少佐絵を見て)純白の悪魔伯爵から「地に堕ちてから、もう思い出せないぐらいの時間を過ごしてきた。きみにとどめを刺されるなら本望さ。」といって輝く笑顔を向けられ、引き金を引くに引けない漆黒の天使少佐ですね、わかります。

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デビルマンのラストシーンだけ、少佐と伯爵で見たい。





2012/02/15

【海外フィク翻訳】A Thousand Kisses - by Anne-Li


  
A Thousand Kisses
by Anne-Li

【警告】上記のリンクには成人向けコンテンツが含まれている可能性があります。
 18歳未満の方、または公共の場所からのアクセスはご遠慮ください。




ずいぶん長くかかってしまいましたが、Anne-Li の"A Thousand Kisses"をお届けします。

クラウスの不安に我が胸を締め付けられるような思いで、このフィクを読みました。恋をしているときにこんな気分になったことはないですか?相手を思うときに、比喩ではなく物理的に胸が痛みますよね。あれはなんなのだろう。ポーカーフェイスのまま胸の痛みをこらえているクラウスを想像して、私は萌えに萌えました。

ドラマティックな構成で、思わず息を呑む一行がありますがご安心ください。終盤にかけて見事に回収されます。エロティックな幸せコメディで始まったかと思いきや、中盤からマイナーキーに転調し、さらなる急転に驚きつつも後半からファンタジーで再び諧謔を帯び、やがては大団円です。あと、原作者のページの一番下に、素敵な絵がありますよ!



  
  

2012/02/04

別れ話の予感に怯えながら伯爵と付き合っている少佐

   
少佐みじめ萌えの同志のみなさまこんにちは。只今翻訳中のファンフィクは、「別れ話の予感に怯えながら伯爵と付き合っている少佐」 というとてもあり得ない、しかし私の萌えツボをずばり撃ち抜く素敵な設定のお話です。ちなみに前半がエロで後半からファンタジー風味。
 
太陽を失った後に、生きてゆけるとは思えなかった。

「クラウス・・・。私は、私たちは・・・。きみに言わなきゃならないことがある。大事なことなんだ。」

そうか。別れ話か。そうでもなければあんなにキスを避けなかったはずだ。心に浮かんだことを表情に出さずに、クラウスはうなずいた。「居間で話そう。」

 コーヒーやら紅茶やらは淹れなかった。ただでさえ緊張しているのに余計なカフェインを摂りたくなかった。それに紅茶を飲みたいなら、ドリアンならどこに何をしまってあるかはよく知っていやがるはずだ。

そこで彼らは背もたれの高い、古風なデザインのカウチに向かい合わせに座った。

 「きみに告白しなきゃならない。」 待ちかねて、クラウスはもう一度うなずくことしかできなかった。 「言え。」告白?別れ話というなら、それはそれで仕方がない。だがおれ以外に別にいたという話なら、殺す。


うひゃひゃひゃひゃひゃ。週末までに仕上げようとしていたのですが、半分もできませんでした。この二日間も所用があり、来週になります!

2012/02/01

タンタンにおける欲望



ユリイカの昨年の12月号はタンタンの特集だった。そこに、スタンフォード大で教鞭をとるタンタンの研究者が、タンタンにおける同性愛の欲望について分析した文章が載っている。スノーウィの名は原語では「Milou」これはEmileエミールという男性名の愛称だそうだ。そこには、タンタンとエミールの間には悪の国ドイツ滞在中に同性愛の感情が生まれ、それは「金のはさみのカニ」篇でふたたび現れる、とある。
「シャンパンは無意識の次元では性的な行為に対応する。細長い瓶の形や突然わき出てパチパチ跳ねる泡は、かなりあからさまな男根のシンボルとなっている。」

「『金のはさみのカニ』では、タンタンは友人のスノーウィにアペリティフを勧める。これは驚くべきことである。というのは、タンタンはいつも飲酒を厳しく抑制しているからだ。ここではタンタンの欲望がアクティングアウトされるだけでなく、欲望の素朴な現れが彼の罪を告発することになる。」

「同様の欲望はハドックとタンタンの間でも現れる。砂漠でハドックは意識を失う。つまり、昼間の検閲から解き放たれた無意識がいっそう自由に現れるのだ。ハドックはタンタンをシャンパンだと思いこみ、暴行に及ぼうとする。」
わたくしの感想その一: 私の持ってるタンタンとはちがうタンタンが世界のどこかにはあるのかw
わたくしの感想その二: うちのクラウスくんにも、もっとどっさりシャンパンを飲ませてやらんとな。
  
  
おまけ。タンタンのセクシュアリティに関するフォーラム。ゲイ説とアセクシュアル(無性)説が有力。