このサイトについて

このサイトについて: 私自身が30年来のファンであり、また海外のslash fandomの一角で80年代から現在に至るまでカルト的な人気を擁する、「エロイカより愛をこめて(From Eroica with Love)」を題材とした、英語での厖大な二次創作群を紹介・翻訳しています。サイト管理者には原作者の著作権を侵害する意図は全く無く、またこのサイトにより金銭的な利益を享受するものでもありません。「エロイカより愛をこめて」は青池保子氏による漫画作品であり、著作権は青池氏に帰属します。私たちファンはおのおのが、登場人物たちが自分のものだったらいいなと夢想していますが、残念ながらそうではありません。ただ美しい夢をお借りしているのみです。

注意事項:
 原作の内容を大幅に逸脱し、男性間の性愛を主題にした明らかに性的な内容を含みます。不快感を覚える方は画面をお閉じ頂けるよう、お願い申し上げます。

2012/12/19

年の瀬も押しせまって参りました


  
  
来年の抱負は

「少佐は伯爵に完全に心を奪われているが、意地と意外な小心さでそれを言い出せない。」

です。


…「抱負」という単語の意味的にも内容的にも何もかも間違ってますか?私???




この伯爵少佐AAがカワユス








では仕切り直しで。来年の抱負は「もっと書こう。もっと訳そう。」でーす。

伯爵は少佐が勇気を出すのを気長に待っているのさ!  ξ*^ー゚) ♥ (-´#
  
  

2012/12/10

腐り風味はほんの少しだけ




痛い痛いお話がふたつも続いたので可愛らしいやつをひとつ。ラストがらしくて笑っちゃいました。二人で戦利品を担いでくっついて、踊るように歩いているあのカラー画を彷彿とさせます。


  
Dedication
by Anne-Li


このあとには「二次創作は『本歌取り』論」というブログ記事をと合わせてクリスマスまでに放出しようと、ぼちぼち翻訳を開始していたフィクがあるのですが。作者様と連絡がつかないので、どうやらお蔵入りしそうです。翻訳予定リストはまだまだ長いので、一旦棚上げとして次のに行きまーす。少佐記憶喪失モノをふたつ予定していますが、ふたつのうちひとつはやはりまだ作者様と連絡がつきません。
  
  

2012/11/23

陳腐な設定から何が生まれるか


  
勢いで訳せてしまったので、来月をまたずに公開可となりました。一挙に二篇です。  



  
From Eroica.
by Kadorienne

【警告】上記のリンクには成人向けコンテンツが含まれている可能性があります。
 18歳未満の方、または公共の場所からのアクセスはご遠慮ください。

日本語訳はこちら


 “It’s just that, I really believed that underneath, you secretly loved me.”
            
Klaus sighed, very deeply. And answered, very softly, still staring at the ceiling. 
“I do.”

無茶苦茶陳腐ですよね。そのとおりです。だからこそ、伯爵にこう言わせ、少佐にこう答えさせるためには、あの凄惨な前半が必要だったのです。 






  
The Devil He Knew
by Kadorienne

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わたしたちは狼狽も恐怖も、ましてや羞恥や自責などを感じる必要はなく、ただ激怒だけを抱けばよいのです。私はそう受け取りました。


2012/11/17

「少女漫画のヒロインたち」


 
 
日経新聞では毎週金曜に藤本由香里氏の「少女漫画のヒロインたち」を連載しています。

第三回の昨日分は24年組、萩尾望都から始まり、とうとうこんな文章に続きます。

また、竹宮惠子『風と木の詩』は、その後「やおい・BL(ボーイズラブ)」と呼ばれて新しいジャンルを形作っていく「男どうしの愛」を描いた作品の原型として、「ジルベールとセルジュ」という<究極の対>たる二人の少年の姿を創造した。

おっさんメディアの日経で「やおい」とか…。感無量。

一方で、「少年」ではなく「青年」を主人公にしたスラップスティックコメディ、青池保子『イブの息子たち』『エロイカより愛をこめて』、長寿ギャグ漫画である魔夜峰央『パタリロ!』なども、系統は違うが「男性」を主人公とした少女マンガの人気作品である。いずれも「性別越境」の要素をその基底に持っていることに気付かされる。

エロイカへの言及もありました。↑むふむふ。
  
  

2012/11/16

「二次創作は詰将棋」論


  
  
  

論というほどのものではありません。タイトルのみで結論。『将棋』という世界観、枠がすでにあり、受け手には自明のものとして理解されているという前提の上に、ある限定された状況でそれぞれの駒がどう動くか、その局面をどう打破してゆくのかを突き詰めた思考遊戯が詰将棋です。

二次創作も同様に、受け手に自明のものとして理解されている世界観の中の、ある限定された状況で登場人物たちがどう動き、その局面をどう打破してゆくか、あるいはできないかを突き詰める思考遊戯と言えます。例えば私の『昼と夜とすべてと』は、まさにその「打破できないこと」をそのものを主軸に据えて書きました。(←いちばん気に入っているが多分いちばん嫌わてそうな作)

例えばこういう思考遊戯があります。限定された状況を、任務中に東側に拘束された少佐と伯爵と設定します。拷問と強xを受けた二人はどうなるのか?

こういう設定を英語/仏語でclichéと言いますね。フィクでもよく自虐的に使われます。私もちらっと考えたことがあります(こちら)。ですが、私のようなヘタレは痛いことを考えるのがツラいので、冒頭を書いただけでさっさと退散してしまいます。 

一方、たかが二次創作とはいえ優れたフィクの書き手というのは、そこでは終わらなかったりするわけです。終わらなかった場合には、たとえ遊戯であれ表現の試行錯誤には書き手の人格が投影されます。遊戯を越えた思考実験が、書き手という人間を逆にあぶり出すことになります。

来月はその思考実験を二作、ご提示しようと思っています。書き手は陳腐な設定から何が起こるかを突き詰めて考えた。その結果、凄惨な体験と引き換えにしか口にできなかった質問を登場人物の一方は発し、もう一方はたった一言でそれに答えます。結果として、単語にしてたった二語のその一言のためにこのクリシェはフィクとして成立した。読み手としてそのような気がしてなりません。

もうひとつは強xされるという体験の克服。自分の置かれたジェンダーをまじめに考えたことのある女性にとっては、それは他人ごとには成り得ないテーマだと思うのですが(私たちの性は社会的に強xされ続けているという言い方もできます)、書き手はエーベルバッハ少佐という類まれなキャラクターに仮託して、そのことにひとつの解法を与えています。

皆様どうぞお楽しみに。
  
  
  

2012/11/15

Can't Buy Me Love - by Anne-Li


   
   
前翻訳に続き、「はじめてのデート」つながりでこちらをどうぞ。


Can't Buy Me Love
by Anne-Li


日本語訳はこちら




こちらもまた原作の二人の性格設定に見事に再現したフィクで、不自然なところがありません。タイトルはビートルズの名曲「愛はお金じゃ買えないよ」から。私はこういう肩のこらないお話も大大大好き。一転してコメディでで、二人の掛け合いに大笑い。作者様の注意書きでは「70年代から80年代前半の設定とする」とありますが、絵的にはむしろ最近の絵で思い浮かべたほうがぴったり来るかも、と思いました。

ふたりがくっつく前のお話は、数限りなく読みたいですね!。余裕たっぷりの伯爵と、慌てまくって汗をかいて牙をむいてる少佐の組み合わせは、読み飽きることのないものです。スリッパで床を叩きながら転げまわりたくなるような(←わけがわかりません)結末を迎えますです。

<以下ネタバレあり注意>










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一日エスコート権をつけて男性を競りにかけるチャリティーオークションという、日本人のわれわれにはなじみのないお話の設定ですが、あながち荒唐無稽というわけでもないのかな? 私は20年近く前にインターナショナルスクールに通う高校生から、チャリティーイベントでこれと同じことが行われるという話を聞いた記憶があります。もしかするとアメリカの学園ものドラマとかでは定番のイベントだったりするのでしょうか。(全く見ないのでわかりません)

どうしてフォン・デム・エーベルバッハ少佐が窮地に陥る話というのはこんなに面白いのでしょう。追い詰めているのが伯爵というところが素敵。


私が大笑いしたのは二箇所。
He couldn't win for losing, could he? "Look - I'll give you a painting, how about that? A nice ... colourful painting. That one with the fat, indecent angels--"
"Cupids."
"-- and the woman barely covering herself with the flowers. You can have it - just don't make a fool of me tomorrow!"

芸術オンチの少佐と、それが当たり前すぎて、もはやからかいもしない伯爵の掛け合い。原作に出てきても違和感ないシーンです。


そしてここ。

However, as if sensing Klaus's apprehension, Dorian mouthed, "Don't worry - I won't." Then he frowned. "You don't have to put on a show, though, you know." 
Klaus wondered if he had misread the lip movements. Of course he wouldn't put on some kind of show! This wasn't a bloody talent competition! Which was kind of bad, in a way, because he wouldn't have minded holding the comfortable weight of his Magnum to display his very best talent, with the hungry way the women stared at him. 
"You are most tempting, that way," Dorian continued. "Relax, soldier." 
Klaus blinked, then quickly stepped out of his tense stance and brought his hands forward, rather than resting them on his lower back. A disappointed noise went through the crowd. He had to make a conscious effort not to cover his crotch. He wouldn't thank Dorian for the heavy hinting, but felt a little grateful all the same.

ふたりがマチュアな成人男性であることをありありと感じさせる描写であると同時に、作者様自身ががマチュアな成人女性であることもうかがわれて、にんまりしました。にーっ。


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ところで、"Ninni"という名前ははじめて見ました。baby nane finderなどで探すと、Ninnie"という名前ならありました。これだと"ニンニィ"という感じ?1800年代後半のアメリカなどで時々見られる名前とあり、思いついて"Ninni"でスウェーデン語に検索を絞るとたくさんありましたので(もちろん私には全く読めません)、作者様のお国では一般的な名前なのかもしれません。腐女子的には、読んでてNinniに自分を投影しちゃいますよね~。


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なお、1ユーロは1.95583ドイツマルクとのことなので、17,300マルクは8845ユーロ、ただ今落ちまくっているユーロですので90万円弱、というところになります。計算あってる?
  
  

2012/11/02

エピローグ。やっと完結です。

第13回はエピローグ。やっと完結です。





By the Pen - Peripeteia

日本語訳はこちら


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それにしても名作ですよね、うんうん(口元がにんまり)。初期の原作に過不足なく即した人物造形、背景設定に無理がない上に思いがけない展開が続き、見せ場は申し分なくエロティック。二人は紆余曲折の後に落ち着くところに落ち着く気配を見せ?、しかし例によって小競り合いで火花は散らしつつも、これから先の展開を感じさせる幕引き。あー、いいもん読んだよなー。幸せー。しあわせ~。

長編であり、全体を通じた翻訳文の推敲ができなかったので、冒頭と中盤以降では二人の名称にかなりのばらつきがあります。最初は英語フィクらしく「クラウス」「ドリアン」でしたが、最後には私達に慣れ親しんだ「伯爵」「少佐」になってきた。最後でまたもや「ドリアン」「クラウス」になる部分がありますが。あとで読みなおしてぼちぼち手を入れるかもしれません。

2012/10/26

連載第12回 山場越えてもまだこれか↓


「どうしていつもそう暴力に訴えるのさ。たったいま素敵なセックスを楽しんだばかりじゃないか。なのにきみったらまた私を侮辱して、あまつさえ脅しつけたりする。知ってるかい?こういうのは世間じゃ『ドメスティック・バイオレンス』って言うんだよ!」伯爵は自分がすねた子供のような口調になっていることに気づいたが、もう止められなかった。一体全体、この男ったらどうしてこう何でもかんでもややこしくしちゃうんだろう。


おっほっほー。第12回です。



By the Pen - Peripeteia

日本語訳はこちら


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連載第11回 ここが山場



最後まで訳せるのはまだまだ先になりそうなので、できたところまでを切り離してとりあえずあげときます。攻め受け固定の方はお気をつけ下さい。今回のアップは第11回です。あとは最終回+エピローグ。



By the Pen - Peripeteia

日本語訳はこちら


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2012/10/25

長年の謎


 
     

翻訳が一向に進まないので、自作を先に放出しておきます。



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2012/10/20

あれ?

 
  
タイ語のサイトにヒットしたんだけど、なんか違うの混じってる・・・。

クリックで画像が拡大されます。確認してみてくださいな。一番上の絵、違う人になってるよー。まさかの「赤いゴム長」だし。

http://www.bangkokbookclub.com/product.detail_44994_th_314026#


  
  

2012/10/19

もうすぐ


  
  
もうすぐ第11回です。伯爵ったらそれは勝負下着なの? そして少佐ったらxxxxx(なんと言ってよいやら・・・)。私は"Steep learning curve? Hah. The man was like a vertical take-off aircraft."  というフレーズがお気に入り。

長すぎて全体を通じた翻訳文の推敲ができなかったので、冒頭と中盤以降では二人の名称にかなりのばらつきがあります。最初は英語フィクらしく「クラウス」「ドリアン」でしたが、最後には私達に慣れ親しんだ「伯爵」「少佐」になってきた。最後でまたもや「ドリアン」「クラウス」になる部分がありますが。あとで読みなおしてぼちぼち手を入れるかもしれません。
  

2012/09/21

ああ楽しい


  
  
現在翻訳中の長編はもともと全10の予定でしたが、最終的に全11+エピローグになりそうです。次回・第10回は、私が一番訳したかったシーンです。たまんないっす。少佐のばかばかばかー。伯爵幸せになってー。

この翻訳の後には初めてのデート・初めてのキスつながりで別の作者さんの短編をご用意しております。そのあとはお耽美路線を予定中。その後にまたまた長編も控えていたりして(野望)
  
  

2012/09/19

海外における受容


  
  
これも二次だよな~と思うのが横山三国志。ジャーンジャーンジャーン。

中国人に横山三国志を見せると、まず引っかかるのが張飛の容貌だったりするのです。しゅっとした男前すぎ。ヒゲ長いし。中国人的には、張飛は蟹を踏んで潰したような顔の醜男だそうです。一方呂布は本国では水も滴る様な色男という設定になっています。貂蝉に引っ掛けられる話はイケメンがころっと女に騙されるという点で喪男の喝采を浴びる場面であって、呂布本人の人気というのは中国では全くありません。同様に、曹操の人気というのも中国ではほとんどなく、意外や意外、諸葛亮ですらあまり好かれているわけではないのです。では人気投票上位は誰が来るのかというと、桃園三兄弟の兄弟順位そのままに、劉備、関雲長、張飛の順で鉄板固定。なお、趙雲子龍はかなり男前という設定ですが横山三国志ではブッサイク。

なぜこんなことを書いたかというと、「エロイカ登場人物の海外における受容」が、本国の我々とズレがあるという点で似てるかなと思ったため。伯爵にはあまりブレはないのですが、例の広範なる「童貞説」に始まり、ただ今翻訳進行中の「幼少期に受けた性的暴行説」または「アセクシャル(無性)説」と、海外の少佐像には大きなズレがある。、また、部長が冗談抜きで嫌な上司で少佐に嫌がらせをしていたり、権力をカサにGちゃんに本気で手を付けていたりなど、あれあれアレレという逸脱ぶりです。横山三国志を読む中国人にも、同じ違和感があるのだろうなあ~。

ところで横山三国志第一巻には、しゅっとした男前の張飛がやっぱり男前の関羽に鞭打たれ、後ろ手を取られて縄をかけられるシーンがあり、ええ、腐った私にとっては大好物です。ええ、ええ。


  
なお、今は消えてなくなってしまったのですが、昔「ベルばら三国志」という気が狂ったような(←最大限の賛辞)サイトがあり、ベルばらの絵で三国志を再現するという無茶な試みがものすごい高水準で展開されていました。 すんごかったです。ご興味のある方は画像検索してみましょう。動画ではつべとニコ動には傑作がひとつ残っていると思います。 
  
  

2012/09/01

「関係性の重視」


関係無いですがT.E.ロレンス(神坂智子)って、今から考えると普通にナマモノ二次ですよね~ん。



~ ΟΥ ΦΡΟΝΤΙΣ ~
Here I emphasise again the point of shōjo manga, i.e. relationships; and the point of shōnen-ai, which is sexual relationships between beautiful men. Anything else is a moot point, and so accuracy is willingly sacrificed.

直訳:
ここで私は少女漫画のポイント、つまり関係性と、少年愛のポイントである美しい男性間における性的な関係を再度強調します。それ以外のポイントは未決定であり、ゆえに正確さは進んで犠牲にされます。

意訳:
ここで私が再度強調したいのは、「少女漫画」を特徴づけるものは「関係性の重視」であり、「少年愛」においてそれは「美しい男性間における性的な関係」で表現されるという二点です。それ以外は些末事と言ってよく、史実に対する忠実さはむしろ選択的に無視されています。



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Wikipediaの「やおい」の項目を時々チェックするのですが、項目が立てられた当初はごく簡潔な記述だったものが、今ではすっかり充実した内容で頼もしい限り。(何がだ) こういったサブカルチュア(特にポルノグラフィ)において、男性の求めるものと女性の求めるものに明確な差異があり、それが「データベース型消費」と「相関図消費」というタームでわかりやすく説明されています。また、『現在では日本や欧米だけでなくアジアや中南米を含めて、メディアの発達とフェミニズム運動を経験した地域ではやおいに相当するサブカルチャーが分布している』、だそうです。頼もしい限り。(だから何がだ)

2012/08/30

残暑見舞い




気がつくとー、らんららららん、もう8月も終わりー、らんらららん♪
(「夏も終わり」と書きそうになったが、とてもまだそんな気候ではなく)

もうすぐ次回分を放出します。これでお話の半分ぐらいかな。そっから先がまたお色気の章なのでございます…


並行してお色気なしのやつにも手をつけています。(コメディ系)

暑いです。




2012/08/02

どう見ても不審人物

  
   
リーディングデバイスにエロイカ英語フィクを1300篇ほど入れて、出張のお供にしているよこしまな私ですこんにちは。が、これは移動中など公共の場での閲覧には適さないことが判明しています。中身もさることながら、読むときについつい顔がにやけてしまうので、どう見ても不審人物です。本当にありがとうございました。

すみません、続きはなるべくはやくしますね。この後の翻訳は肩のこらない短編をひとつ用意しています。そのあとは自作です。その後はまだ決めてません。大好きなロマンチックなやつか、またしても長編に手を出すか…。
 
翻訳を本業とする知り合い(複数・・・)がこのサイトを知っていることを知りました。うぇーん。ツライよう。わたし、高校生レベルの英語力しかないのに。いっぱい間違いあるんだろうなあ・・・。誤訳を発見なさった方はこっそりおしえてくださりませ。自分で見直して、あ、ここ間違ってるなと気づくこともありますもんね。あと、日本語の滑らかさを優先して、大胆な意訳をしているところも多いです。
 
 
 
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誤訳の例

Kadorienneさんのフィクを読んでいたら"drive someone up to the wall"というイディオムが出てきて、別のフィクでの自分の誤訳に気が付きました。最初に読んだときは 定冠詞の付いた"the wall"がベルリンの壁だと思い込んでいて、「東側に潜入することを強いる」をコミカルに表現してると思ったの。ちがってた。"To make a person very angry or bored; to infuriate.", "to annoy or irritate someone", "used when someone or something is very annoying indeed." でした。しょぼん。
 
 

2012/07/26

見立て遊び

  
   
   
 
光源氏 伯爵
藤壺  少佐
紫上  ギムナジウムの少佐

花散里 ボーナム
末摘花 ジェイムズ
明石  ボロボロンテ
源典侍 パクチアル父
六条  サバーハ
朧月夜 ルイ・サンドリエ
女三宮 イレーネちゃん
 
 
 
続きは頼んだ・・・

葵の上
空蝉
夕顔
朝顔
  
  

2012/07/25

来週も多分休み

  
  

私の伯爵、私の黄金、私の快楽、私の優雅、私の冷酷
私の少佐、私の鋼鉄、私の忠実、私の執着、私の脆弱

で始まる詩を書き始めたのですがうまくいかなかった。私の性向は韻文には向かないらしい。
すみません、来週も多分休みです。メシマズの私が週末にかなりの大人数をお招きして食事という前代未聞の所業に挑戦、フルコース中華(十皿+デザート)をどう準備するかの段取りで頭が一杯です…。

 
  

2012/07/16

がんばった!褒めて!



がんばった!褒めて!褒めて!
 
今回のアップは第6回です。このちんたらペースで行くと完結には秋までかかってしまいそう・・・
 
 


By the Pen - Peripeteia

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2012/07/14

スミマセンちょっと浮気してました

 
 
若くてピチピチも悪くないけど
















うーんやっぱりオリジナルのほうが好み

2012/07/12

捕食性の猫科の肉食獣たち

  
   
来週の分はなんとか間に合いそうです。ふぅ。伯爵が少佐を黒豹に喩える場面があるのですが、やってることを見るとどう考えても伯爵のほうが捕食性の猫科の肉食獣です。さっ、ぱくっ、もぐもぐ、ごっくん、です。

原文では"panther"でしたが、実際には正式名を"panther"とする生物はいません。学名 Panthera pardus の英語名は"leopard"ですが、かつて豹と黒豹は別種の動物だと考えられていた時代があり、動物学では特に黒豹を指して"panther"呼んでいた名残から、今でもこの呼び名がよく使われるているようです。黒豹は実際には豹の毛皮の地の色の突然変異で、これは劣性遺伝するそうです。希少価値があるわけですね。

豹が黒豹を爪と牙でいたぶっているところを想像すると萌え萌えで~す

掛け算の前後が固定で、前が「し」の字派の方々にはちょっとアレな回かもしれません。私はどっちでも大好物なんですけど。アヒャ!

* * *


わたしの萌え心に燃料を投じるべく、『伯爵 少佐』で検索してたら、乃木希典が出てきた…。
乃木希典(のぎまれすけ: 日本の武士(長府藩士)、軍人、教育者。明治4年(1871年)陸軍少佐に任官、最終階級は明治37年(1904年)陸軍大将。従二位・勲一等・功一級・伯爵。第10代学習院院長。
小学生のとき父の本棚の「乃木希典」が読めなくて、心の中で「のぎきてん」と読んでました。おまけに辞典の一種だと思ってました。

2012/07/09

休載の可能性のお知らせ



えー、第五回まで放出したところで貯金が尽きました。そして苦手のお色気の章に入りました。来週から伯爵は猫科の獣になります。私がキーボードを叩く指がめっきり遅くなりまする。私は火花を散らしながら競り合っている、行くとこまで行っちゃう前のふたりが好きなんだなと実感しました。
いやいや、本編での馴れ合い夫婦的な二人も大好きですけどね。


By the Pen - Peripeteia

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2012/07/06

孫引き

ttp://matome.naver.jp/odai/2133853126895761201




“347 名前:名無しさん@英語勉強中[sage] 投稿日:2010/06/04(金) 23:34:44
find out と realize と notice
どれも気付くという意味ですが使い分けを教えてください。
例えば
ゲイだということを姉に気付かれた
という場合はどれになるんですか?

348 名前:名無しさん@英語勉強中[sage] 投稿日:2010/06/04(金) 23:57:41
»347
> find out
「この野郎、ノンケのふりしてるけど怪しい。いつか尻尾をつかんでやるぞ」
と調べていた姉に、ついにばれてしまった

> realize
「姉ちゃん、俺バリホモなんだよ」と言っても冗談だと思っていた姉に
男と真っ最中の現場を見られてついに納得された

> notice
アドンやサムソンが本棚にギッシリだったので、ごく普通に「ふーん」と
思われて気づかれた


こんな感じでは?”

—使い分け 続・妄想的日常 より

2012/06/13

皆さんの投稿もぜひコメント欄に

 
伯爵: 嬉しいな、きみのほうから尋ねてきてくれるなんて。
少佐: やかましい。盗んだマイクロフィルムをとっとと出せ。


マイクロフィルムっていまどき無いですよね・・・
 
伯爵: 遅刻だよ、少佐。休暇は三日しかないのに。
少佐: さっさと上がって来い。メシにするぞ。


二人だけの休暇、はじまりはじまり篇。
 
伯爵: どうしたの、少佐?今日は一日寝てるんじゃなかったのかい?
少佐: 悪いが仕事が入った。夕食は一人で食え。


二人だけの休暇、さっさと終了篇。でも少佐はメモだけ置いてさっさと仕事に行っちゃう方かな。
 
少佐: おまえ、その水着は何とかならんのか・・・
伯爵: どうして?色?デザイン?
少佐: いや、あのな・・・
伯爵: もっとすごいのも用意してあるけど、今すぐ着替える?

2012/06/12

狩猟


昨夜訳した箇所に、少佐の体重を「平均的な牡鹿の六分の一」と形容している場面があって、鹿というと奈良の鹿ぐらいしか思い浮かばない日本人の私にとっては???だったのですが、調べてみると鹿の中でも最大のヘラジカなどは800kgぐらいあったりするのですね。ドイツにはヘラジカはいないような気がするので、400kg~500kgぐらいの鹿を想定すればいいのでしょうか。

少佐と伯爵の山荘滞在中、少佐が狩りに行って小型の鹿とか、それはおおがかりすぎるな、じゃあ手軽なところで鴨などを仕留めてきて、厨房の裏口を出たところにしつらえた水場で血抜きをしたり羽根をむしったりしていると、伯爵が蒼い顔をしてそれを覗く、なんてのはどうでしょうかね。



「夕食はジビエ?悪いけど私には料理できないよ。」

「食うのは来週だ。英国貴族がなに蒼い顔しとる。キツネ狩りぐらい行ったことあるだろう。」

「おてんばな姉たちが持って帰ってくる猟果から、悲鳴を上げながら逃げ回るのが私の役目だったよ。血は苦手なんだ。」

「射撃がさっぱりなのは、そのあたりからきとるのか?」

「かもね。銃声は嫌いだ。血はもっと嫌いだ。」

伯爵は静かにドアを閉めて家の中に戻った。それだけの話でもなさそうだなと、少佐は思った。あとで吐かせてやる。小さく鼻を鳴らして羽根の始末に戻ると、秋の日差しの中でまだ冷えきらない血がねっとりと臭った。少佐は勢いよく蛇口を開けてそれを洗い流し、立ち上がった。残りは厨房で下処理をしてから抜くとしよう。




そんで夜の寝室でいろいろねちねち問い詰めて、昔の恋人が伯爵の目の前でこめかみに銃を当てて引き金を引いたことがあるとか、そういう話はどうでしょうね。しかも運悪く死ねなくて、いまも完全介護の病室で息をしているとか。伯爵が見舞いに行くと、そのときだけ反応を示すとか。

うーん、俺得ですらない誰得なつまらん話ですな。原作の伯爵は下手は下手なりに別に銃にトラウマとかもなさそうなので、この話はボツ。




少佐が仕留めてきたのがイノシシだったら共食い~

2012/06/11

【海外フィク翻訳】 Peripeteia - by Sylvia 連載開始

  
  
新連載始まりました。週連載で第四回(7/2リリース予定)までは準備済みですが、実はそこから先が苦手の『お色気の章』で翻訳のスピードがぐっと落ちてしまうので、いまのうちの貯金なのです。
伯爵のお誕生日までになんとか完結したいんだけど、無理かも、です。


By the Pen - Peripeteia

日本語訳はこちら


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週末は中島梓の評論を読み返していました。『コミュニケーション不全症候群』『タナトスの子供たち 過剰適応の生態学』『夢見る頃を過ぎても 中島梓の文芸時評』の三冊。
  
正直なところ、栗本薫名義の実作よりも中島梓名義のこういう評論を(もう少し饒舌さを押さえた筆致で)たくさん残して欲しかったと願ってしまう思いが無きにしもあらずですが、しかしながらこの作家の場合は実作の無いところにこの分析もまたなかったのでしょう。よく理解できるところと、理解できるが私は違うなと思うところが半々ぐらいの有意義な再読でした。十年後ぐらいにもう一度読み返すことにしましょう。
  
 

2012/06/07

新連載開始のお知らせ



来週月曜ベルリン時間00:00より、新連載を開始する所存でございます。SylviaさんのPeripeteiaです。



By the Pen - Peripeteia

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18歳未満の方、または公共の場所からのアクセスはご遠慮ください。


【概要】 クラウスはエーベルバッハ邸で開かれた従兄弟の結婚式に参加した。ドリアンもまた、まったく別の意図をもってその場にいた。

 【注意】 ティリアン、ドリアン、クラウス、クラウスの父、エーベル バッハ家の執事、その他のエロイカ関連の登場人物はすべて青池保子氏の財産です。私が彼らに加えた加工は、彼女の責によるものではありません。その他の人 物は存在しません。また、エーベルバッハ市は実在しますが、私は独自にそれを脚色しており、歴史等にも改変を加えています。
Peripeteiaとは、事態の激変をあらわす用語。ドラマの流れが悲劇へと舵を切り、カタストロフへと向かうその瞬間を指す。


1999年5月5日の発表だそうですから、かなりの古典です。Sylviaさんはファンフィクをたくさん書いていらっしゃいますが、エロイカものは残念ながらこれ一作のみ。

全部訳し終わってから出そうかと思いましたが、怠け者の私なのでそんなことをしていたらきっと出せない。で、週ごとの連載という形にさせていただきます。毎週月曜ベルリン時間00:00のアップです。

 
 

2012/06/05

ハンカチ


 
知り合いの男性が、見かけるたびにいつもきちんとアイロンの当たったハンカチをお持ちです。50代前半で、事情により単身赴任もすでに四年。シャツといっしょに洗濯屋に出していらっしゃるのでしょう。夏に彼のハンカチを見かけるたびに思うのですが、きちんとプレスされたハンカチというのは、男性の価値を倍に見せますね。などとほざく私は、ハンカチを使う習慣から遠ざかってすでに十年以上になります。なにしろアイロンかけが面倒だし、吸湿性もミニタオルに劣りますから。言い訳、言い訳。
 
言い訳はさておき、久しぶりに使ってみようかと引っ張り出してきたら、ちょうど14枚、二週間分ありました。気に入っていて処分し切れなかったものばかりなので、一枚一枚になんらかの記憶があります。大学のときに大家さんがくださった、細かな花の刺繍の入った薄くて繊細な一枚。二人目の彼氏と別れるときに涙を我慢できないかもと考えてわざわざ用意していき、結局使わなかった大判の一枚。父の日のネクタイのお返しに父がくれた、ネクタイと同じブランドの一枚。新卒で勤めた会社を辞めたときに意外な同僚がくれた意外な一枚。今の夫を両親に紹介したときに夫がハンカチを持っておらず、後で母が「こういうのを持たせておきなさい」と十数枚よこしたうちの二枚。
 
ハンカチなぞのことを思い出したのは、昨年の三十周年記念便乗企画で配布したフィクの翻訳を久しぶりに読み返していたから。えええーっ、伯爵ってば、そんなところに行くときにもちゃんとハンカチ持ってるんすか。しかも薔薇の香りのするレーシィなやつとかじゃなくて、実用的でマニッシュなやつ。エーベルバッハ少佐の涙をぬぐったその一枚は、間違いなく伯爵の一生の宝物になったことでしょう。
 
フィクにハンカチが出てくる場面は、あとひとつだけ思い出せます。少佐のつれなさにわんわん泣きじゃくっていて、手下のジョン・ポールに「あんまり泣いてるとお気に入りのハンカチのレースが台無しになっちゃいますよ?」と慰められてる場面。こちらは未訳です。翻訳予定リストの上位にはありますが、いつになるかな。
 
どういうフィク作者さんのどういう設定かによって、持ってるハンカチの一枚でもちがうもんですねえ。
 
 

2012/06/04

苦い後味はお好き?



甘~いお汁粉の後の、梅干的ななにか。



What Goes Around
by Anne-Li
Anne-Li's Slash Page - What Goes Around


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ちょっとこれは・・・という方もいらっしゃるでしょうね。私はしみじみ楽しく訳しましたが。







新連載を開始したい意向なのですが、糊口をしのぐのに忙しくなかなか進みません。(予定は未定であって決定では・・・あうあう) 次の翻訳は初めてご紹介する作者さんの長編になります。翻訳の許可を取ってから着手するまでに随分かかってしまったうえ、かなりの長編で、翻訳そのものにもかなりの期間が必要になりそうなので、作者様にはなんとも申し訳のないことです。

2012/05/22

最終回アップ


最終回をアップしましたぜ~


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2012/05/20

ちょっと一息



最終話まだ訳してません。さっきここを読んで大笑いしてました。吉野家の小一時間テンプレの口調で訳すとおもしろいかも。やってみようかな。

So You Wanna Write a Slash Sex Scene. Have You Done Your Homework? 
by Caro Dee


 

2012/05/18

薔薇の香り





伯爵は薔薇の香り~♪と心の中で歌いながら、夏の日焼け止めをいろいろ試してみようと何種類か買ったら、店
員さんが「おまけです」とこんなのをくれました。薔薇の香りののリキッドドープ。口に出して歌ってた?と、一瞬あせりました。

右のハンドクリームは何かのお返しに会社の女の子がくれたもの。愛用しています。いい香りは人を幸せにしますね。







2012/05/17

伯爵ミルクティー



なんとか明日の分までは準備できました。その後のChapter 11については、リバリバしいのが苦手な方はご遠慮いただくのが幸いかと・・・。私には大好物なわけですが。




皇家伯爵奶茶。台湾からの輸入品。アールグレイです。伯爵の髪と瞳の色のパッケージ。
しかし「濃醇伯爵風味」って何の味・・・ ゴホンゴホン

2012/05/16

物語も佳境に

  
  
んーとね、んーとね、Chapter Nineが、床に転がって足をバタバタさせずにはいられない、そんな成り行きになってまいりました。ぎゃー!

ですが、私はふたりの火花が散るような会話を訳すのは大好きだし訳すのも早いのですが、その後のロマンティックな成り行きおよび各種衣類を引っぺがした後のお話となると、キーボードを叩く指が止まっちゃうんですよねえ・・・。あと4話。う~ん・・・。
  
  

2012/05/15

お誕生日おめでとうございまーす、少佐。



 
 


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castlegloriaにMargaret Priceさんの少佐のお誕生日に合わせた新作があがってて萌死ぬる(&爆笑)・・・。訳したい・・・

2012/05/11

きゅんきゅんきゅん


少佐のお誕生日から残りの連載を再開すべく、少しずつ進めています。少佐の気持ちを考えると、ええトシこいてせつなくて胸がきゅんきゅんします・・・。きゅんきゅんきゅん・・・。

やっぱり私は惨めで踏みつけにされる少佐が好きだなあ。意地悪伯爵も好きだなあ。
  
  

2012/04/25

一回休み


せ つ や
ん づ っ
で き ぱ
し ま り

2012/04/19

【海外フィク翻訳】 Feet of Clay - by Margaret Price 連載開始予告

  
   
はいはいはい、みじめ少佐萌えの私が久しぶりに通りますよ。

 
Fried Potatoes com -  FEET OF CLAY  01 AWOL
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明日から連続13回にわたって、裏庭で上記の翻訳をお届けいたします。っていうか届ける予定。皆様私ががんばれるように祈っておいてください。

FEET OF CLAYとは、高く評価されている人物の弱点、あるいは隠された欠陥を指します。ま、訳せば『弁慶の泣きどころ』的な感じなのですが、そう訳すとあんまりにアレなので。

このお話の萌えツボは私としては2点あります。まずは言わずと知れたみじめ少佐。←泣くし。それから一部の方には申し訳ないのですが、(ネタバレ)「伯爵との関係をZに気付かれる」という設定。自分でもそういう話は書きましたがこれは私の萌え萌え萌えっ。

この二つの萌えツボゆえに、長い上に冒頭とラストがストライクど真ん中というわけではないにもかかわらず、やはり訳したいという欲望に勝てませんでした。とはいえ、痛いのが大の苦手の私には最初の数章の翻訳はまさに拷問でしたが。ううう。作者さんはご家族が医療関係者だそうで、こういうのに耐性があるのかも。そしてラストはええええー!というぐらい甘甘でありましたので、翻訳しながら訳者も腰がへろへ~ろ。(ネタバレ)いったいどんなデザインの指輪なんだろう・・・。もちろん芸達者な作者さんなので、確信犯というか承知の上で楽しんで書いていらっしゃるわけですが。



芸達者といえば、あれもあれもあれも訳したいなあ・・・。

とりあえず楽しみつつ作業を進めております。それでは皆様もお楽しみくださいね~!ベルリン時間00:00のアップですぅ~

2012/03/12

「揺り椅子」

     
諸事に取り紛れて更新があいてしまいました!翻訳が進んでおりませぬ。お茶濁しに自作をあげておきまする。

少佐みじめ萌え普及委員会のメンバーたるわたくしですが、わたしだっていつもいつもみじめな少佐だけが好きというわけではないのです。あらゆる場所で硬派であらゆる相手に弱みを見せない『魔弾の射手』少佐が、伯爵にだけ見せる弱みとかあせりとか、気になって平静でいられないところというのが萌え萌えなわけで。

それでは決してあせらない、弱みを見せない、平静な少佐ってどんなんなのでしょう。頭の中でこねくり回してみたら、こんなのが出てきました。




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諸事情により4月下旬ごろまで更新が途絶えます。それまでには今翻訳中のを少しずつでも進めておきたいですけど、どうなるかなあ。ではでは皆さまごきげんよう~。  
  
  

2012/02/24

【海外フィク翻訳】The Beautiful and the Beastly - by Kadorienne

  
  
某さまのところで伯爵をかばって大怪我をする少佐のたまらん絵をみる。たたた、たまらん・・・。→萌える。萌え萌える。萌えっ。→で、反対の立場なら伯爵は少佐をかばうのか?という疑問が提出される。→体の面積が違うからムリという結論になる。(というか誰もあまり期待していない)→伯爵ならどんな大怪我をしても顔だけは無事という意見が出る。→しかし『顔に大怪我をして正視できないような痕が残った伯爵』の話があったなと思い出す。→とっても切ないお話だったので、思い出してはひとり萌え萌えする。→この萌えを皆様にもお分けしたくて一気呵成に訳す。えいっ。萌えっ。


それがこの「美女と野獣」です。かなり初期の、ピリピリした緊張に満ちていたころの二人の設定ですね。ではどうぞ。


  
The Beautiful and the Beastly
by Kadorienne

Achieve of Our Own - The Beautiful and the Beastly
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2012/02/22

いやな相手とつきあうコツ

 
     
翻訳がうまく進まないので気分転換にツンデレ少佐のツンデレ独白を書き始めたらなんだか胸がきゅんきゅん(エロはありません。清らかなおっさん二人ですわオホホ)





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2012/02/21

伯爵中心の番外編!!!

  
御大ご本家の日記を拝見して、うれしさのあまり卒倒しそうになった私です。伯爵中心の番外編ですって!しかも前後篇!!!あうあう。
 
「伯爵のご先祖様にまつわる、降って湧いたような因縁話」なのだそうです…。ドキドキドキ。舞台は英国。少佐との絡みは無いのかな…。ロレとかジェイムズ君は出張るそうなので、"伯爵のお相手役の"少佐もなるべくたくさんお願いいたします。心は乙女なので乙女らしく星空に祈っておきます。
 
  
  

2012/02/20

1. 少佐





任務は終了した。ボンへの到着は夜中便だ。執事の待つ郊外の屋敷へ帰るか、市内に借りているフラットに帰るか、少佐は少し迷った。執事との会話が少し億劫 な気がした。今夜はフラットで眠ろう。明日は早めに出勤して、オフィスで報告書を仕上げねばならない。空港に置きっぱなしの車を拾い、少佐はフラットへ向かうことにした。


少佐のフラットには、広い居間と台所のほかにはベッドルームと書斎と書庫しかなかった。起床するなりきちんと整えられるベッドのある寝室と、整理された本と資料 でいっぱいの書斎。客用のベッドルームからはベッドを搬出し、部屋中に本棚を作りつけて書庫にしてしまっていた。客が来ることがあるとも思えなかったからだ。居間には大型のテレビがあり、どうしても観戦 に熱が入りそうなサッカーの試合は、使用人に気まずいので屋敷ではなくこの部屋で見ることにしていた。例えば先のワールドカップのドイツ・イギリス戦とか。就寝前のワークアウトもここで行う。自分のためだけ のフラットは、神経を使う仕事している少佐にとっては羽根休めのための巣であり、隠れ家だった。合鍵を渡してしまう前までは。


ドアを開けると、かすかに予期していた通り、居間のソファで巻き毛の金髪がうたたねをしていた。伯爵はドアの開く音で目を覚まし、半身を起こして少佐に話しかけた。


「やあ、おかえり。お邪魔しているよ。」


「おまえ、盗品を俺の部屋に持ち込むな。俺は公務員だ。」


部屋の明かりをつけ、鼻を鳴らした。食料の匂いと、微かな薔薇の香り。どうやら俺がいない間、しばらくここで過ごしていやがったな。


「戦利品はボーナム君とジェイムズ君がロンドンに運んで行ったさ。しばらくは私の休暇期間だ。」


「そりゃよかったな。だが俺にとっては休暇でも何でもない。今夜はベッドに入ってくるなよ。俺には睡眠が必要だ。」


「残酷なおあずけだな、ダーリン。」


「その呼び方はやめろ。癖になって外で出ると困る。俺は軍職をあきらめたくない。」


それは真面目な話だった。余計な詮索と軋轢は避けたい。避けられるものならば。部下の中にはどうやらもう気づいているやつもいる。


「Yes, Sir! 食事はどうだい?軽いものならすぐ用意できるよ。それとワインと。」


「いらん。食ってる間におまえは俺をたぶらかすに決まっとる。食い物に媚薬でも入ってないとも限らん。」


「ふふ、ばれたか。」


「くだらんことを言ってないでさっさと寝てろ。明日は…、なるべく早く帰る。」


「期待してるよ。ダー…、少佐。おやすみ。」




 * * *


少佐には、どうせなにをどう言っても伯爵がベッドに忍んでくるのを阻止できないがわかっていた。だから一晩中、体のあちこちにキスをされているのも夢うつつで 知っていた。唇よりも巻き毛がくすぐったかったが、悪い気分ではなかったのでそのままにしていた。肝心のところに手を出してきたら怒鳴りつけようと夢の中で身構えていたが、驚いたことに巻き毛にもそれなりの分別があるようだった。それで、心配は棚上げにして泥のように眠った。夢の中でも微かに薔薇の香りがした。


 * * * 


翌朝、玄関のドアが閉まる音で目を覚ますと、出勤する準備をするにはちょうどいい時間だった。やや怪訝な気分でベッドを降りて寝室を出ると、ダイニングのテー ブルに簡単な朝食が用意してあった。なんだこれは。あいつ、なんぞ疚しいことでもあるのか。





ええ、なにか疚しいことがあるんです。

2012/02/19

少佐とルイ・サンドリエ

  
  
イギリス人には変人が多い」


「端的だな。」


「だが彼は本当に特別だった。楽しい夜だったよ。ブリニャックには最後の礼を言わないと。」


だまって歩かんか、こら。そう言いかけた言葉が止まった。口の中が乾き、喉が凋んだ。だが長年の訓練が、狼狽が表情に表れることを完全に防いだ。後ろ手に手錠をかけられたフランスの諜報員は、冷笑とも嘲笑ともつか ない薄い笑顔でおれの反応を確かめていたが、ふと失望した顔になった。「私の誤解かな?」






何をしたんでしょう、Q。



XX大活躍?

任務の邪魔をせんように 伯爵を遠ざけようと騙して引っ掛けた罠のせいで伯爵がシャレにならん危機に陥り、ありえないほど取り乱す少佐でもいいです。トロイをもっと極端にしたような。書きかけてみました。
 

 
 
 
 
仕掛けた罠に伯爵がうまうまと引っかかったという報告を受けて、少佐は呵呵大笑した。いい気味だ。おれの任務に茶々を入れるなら毎回こうしてやる。部下たちの妙な沈黙が気になったが、知ったことか。これで任務に集中できる。

* * *


(中略)ボロボロンテに敵対するマフィアにヤツの居所情報を売った。マフィアからはすでに謝礼の連絡が届いている。

Bが暢気な口調で言った。「あのマフィア、先週ボロボロンテの愛人を誘拐して殺害したとこですよ。よっぽどボロボロンテに恨みがあるんでしょうね。」

Bを除く部下全員がぴたりと体の動きを止めた。Bはのんびりと続けた。

「殺害前に凄惨な拷問を加えている映像が、ボロボロンテの手元に届いたとか届かないとかいうう噂ですし。」

Bを除く部下全員がおれから目をそらせた。

血液が逆流したような気がした。視界が赤くなった。だがおれの口から出たのは、いつもどおりの声だった。

「任務にもどれ。」

(中略)気がつくと吸殻が足元に落ちて、絨毯に焦げを作っていた。


* * *
 
 
<結局、単独で伯爵を救出に行く少佐>
 


「肋骨の間に小型のGPSが埋め込んである。おれの位置を確認できる人間は限られているが、その中に部長がいる。休暇が終わった時点でおれが戻らず、イタリアのある地点から動かないことを知ったら、チームに何らかの指示を出すはずだ。おれが何をしているかについては、部下どもが部長にちくりやがるだろう。」

「なるほどね。メッセージの発信はできないのかな?」

「そういう機能はない。装置自体のオン/オフもできない。」

「きみは四六時中監視されっぱなしだということ?」

「反対に言えばそうだ。おれが知る限り、NATOにはこれをつけている者があと6人いる。だが部下持ちでチームを率いているのはおれだけで、あとはソロで動くやつばかりだな。」


「きみがいっしょにいると伝えれば、私のチームも私の現在位置がわかるかな?」

「ヒゲだるまが接触してきたときに、おれの部下がどう答えるかだな。」

そう答えながら、結局Aはほとんどすべてを話してしまうんだろうと
<少佐の独白を挟みましょう>


「私のはもう少しアナクロなんだ。」

伯爵は髪の間から銀の金属線を引き出し、口に含んだ。細い指を口の奥まで突っ込んで、眉をしかめてなにやら指を動かしている。それから指を抜き出し、おれの顔を見てにっと笑った。

奥歯をカチカチと鳴らし始めた。不審な目つきで見つめていたおれは、それがモールス信号であることにすぐ気づいた。注意深く聞いていると、伯爵は自分の無事を簡潔に打信し、おれが横にいることを付け加えた。その短い内容を念のため三度繰り返し、金属線を口から抜き出して、元のように髪の間に隠した。

「奥歯の中に発信機があって、髪に隠した増幅器経由で発信するんだ。私たちが閉じ込められているのがよほど深い地下室でない限りは、これで届くはずなんだ。ボーナム君が言うにはね。」

「きみのと同じだ。大きさの制限で受信機能まではついてない。部下たちを信じて待つしかないんだ。ある程度の事前の打ち合わせはしてあるけどね。」








「きみに罠にはめられたと知ったとき、すこし、そう、かなり堪えたな。XXXXX(←名前未定)がボロボロンテの愛人を惨殺したという話を聞いたところだったし、そこまで私は嫌われていたかと愕然とした。積極的に脱出を試みる気力もわいてこなかったぐらいだ。


<このあたりでふたりでクダクダ、やるかやらんかはきめてません>
 
少佐のチームを率いてかっこよく救出に現われた部長。


「これは貸しにしておこう、エーベルバッハ君。」

「部長!あんた・・・あんたたんでこんなところに!」

「きみの不在の間、きみのチームの指揮を取れるのはわしだけだ。そうだな?」


<いろいろと処理>


休日出勤の部長はふと思いつき、厄介な部下の肋骨の間から24時間絶え間なく送られている信号の位置を確認した。ドーヴァーの向こう。思ったとおりだった。なべて世はこともなし。落ち着くところに落ち着いたか。わしは何も言わんぞよ、あんまり経費を使いすぎんでくれているうちはな。せいぜい柔らかく蕩けておるがよいぞ、わしの可愛い部下、鉄のクラウスよ。
 
 
 
 
あれえ?部長大活躍で終わりそう???

  
 

2012/02/18

伯爵のガチンコの「いい人」

私は「受け」という意味ではなくて、ありとあらゆるみじめシチュバリエーションでオールみじめなみじめ少佐本があったら買うなあ。伯爵はチャラチャラしてるくせに、実はプライス卿以外とやった/やってる話は一切なし。いっぺんぐらい伯爵のガチンコの「いい人」が登場して、少佐の反応見てみたい。だってジリーくんごときであの反応ですよ。





スペインのさほど派手ではない避寒地で、北アフリカ関連の諜報任務に携わっている最中のエーベルバッハ少佐のチーム。ターゲットが食事をしているレストランに、初老の男と食事中の伯爵を見かける。同行の男が席を立った隙に、少佐は伯爵に近づいた。


「何をたくらんどる?任務の邪魔は許さんぞ。」


やつは静かにくすりと笑って、「何も。」と応えた。気に入らん。そのままあちらを向いた伯爵の二の腕を掴んでこちらを向かせた。


「まだ話は終わっとらん!」


「私には何の話もないよ。」伯爵は落ち着いた声で言うと、続けた。「手を離してくれないかな。私のいい人に誤解されてしまう。」


おれはさっと手を離した。


「そういうことか。」


「おや、野暮を言わずにわかってくれるとはね。ではお互い知らないふりで、いいね。」 





この先はどう続くのだろう?

2012/02/17

かぼちゃの由来

  
 
親父にかぼちゃの絵のことを聞かれたときには、ある英国貴族の邸宅での私的な展覧に貸与中だと答えた。親父は妙な顔をして眉をひそめ、「レッド・グローリア伯爵家か?」と聞きやがった。心臓が口から出るかと思ったのはあの時だ。なんで知ってやがるこのくそ親父。


「あの肖像の男はティリアン・パーシモンと言って、エーベルバッハ家の祖先の一人だ。スペイン王家の血を引くイギリス貴族で、エーベルバッハの女領主と婚約した直後にスペインの間諜であることが知れて、北海での海戦で自艦ごと爆破されて死んだとエーベルバッハ家史にある。忘れ形見が我々の祖先だ。そのティリアン・パーシモンを殺した功績で爵位を得たのが、レッド・グローリア家の先祖なのだ。」


初めて聞く話だった。


「おまえも当主なら、家系の歴史ぐらいもう少し覚えんか。」


くそ親父はパイプを咥えた。


「最も、わしもこのあたりを詳しく調べたのは、若いころ友人だった先代のレッド・グローリア伯爵にそう教えられてからだな。イギリス貴族らしくもない、飄々とした気取らない男で、たしかお前と歳の違わん息子がいたはずだ。」




↑ここから鋼鉄のクラウスパパと柳に風のドリアンパパの若き日の交流を書きたいという野望がありますw


  

2012/02/16

つぶやきお蔵だし

あとで何かに使えるかもしれないので、メモ代わりに残しておきます。



少佐には拷問がよく似合う。されるのが。今つらつらおもんぱかってみると、みっつよっつ思い当たるフィクが浮かんだ。短くてそれほど深刻じゃないやつを訳してみよーか。

一方、ひどいことされる伯爵には髪の毛一筋たりとも興味のないわたくし。だって伯爵にはいつも太陽神のように輝いていて欲しいもの。

伯爵「私に心を奪われる自分がそんなに許せないのかい?(キラキラ)」 そんなフィクが書きたい書きたい・・・。ええ、伯爵には意味なく無駄に必要以上に過剰に圧倒的に、そして何の見返りを期待することもなく、常にキラキラしててほしいです! 

それに引き換え少佐のほうは、一旦寝室のドアを閉じると、割とグダグダ考えてそうな気がする。


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Zくんは下克上攻めということで衆目一致しているわけですが、その組み合わせで納得のいく初回(←初夜と書かないあたりが精一杯の自制)を読みたい。やはり上司が負傷中とか高熱があって看病中とか、ハードルを越えるきっかけが見つからんような気がするのだが。あとやっぱりvirginKlausじゃ無理なんじゃないかな。伯爵によって開発され済みという条件下でしかありえないような気がするが、それは少佐の初物はやはり伯爵に食べさせてあげたいという伯爵ファンのワタシの欲目かしら。

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「先っちょだけだから」というセリフを見るたびに、あー、伯爵が少佐に言いそうだよな、と思う。

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線人間でマンガ描こうかな。四コママンガ『金髪と黒髪』。もしくは『泥棒と軍人』、あるいは『英国人と独逸人』。『禁欲主義者とエピキュリアン』『真面目と不真面目』『寝坊と早起き』『素直と意地っ張り』『ツンデレとデレデレ』・・・


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「アラスカ最前線」のころの絵で「トロイの木馬」を想像したら、あまりの危険ぶりに鼻血出そう。少女マンガに乗せていいレベルじゃない。一方、トロイの絵の伯爵で第一話「千のキス」を再現したら、あまりのオトボケぶりに腹を抱えた。


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私の友人は禁煙を味付け海苔で乗り切りました。会社の机の上に味付け海苔をストックしたおおきな瓶が置いてあって、喫煙室に行く変わりにしゃくしゃく噛むわけです。少佐にもこの方法をお勧めします。任務の合間にしゃくしゃくと。

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K姐は伯爵なら全身脱毛してるはずとおっしゃってたが、ほかのかたがた的にはどーなんだろ。英語の一行フィク(3~5単語でフィクを書くお題)で、"Darling ... I dye ..."という超短いのがあり、これは 「ダーリン、・・・実は(髪は)染めてるんだ。」←髪以外のどこを見てそれを言ったかという落ち。
見事な金髪の人は、実は染めてるってケーるは多いので。すると処理してないと考える人もいるわけだ。私も残しててほしいような気がするのだが、どーなんだろ。もちろん手入れはしているという前提で。でもイギリス人なのでアメリカ人みたいな割礼はしてません。
一方少佐はもちろんぼーぼー派が大多数であろうが、しかし現在のドイツ人って皆さんけっこうトゥルントゥルンなようなのよね。ブンデスリーガでプレー中の日本人選手がなぜ処理しないのかとシャワールームで聞かれたという話を何度か読んだことがある。いやでも、胸毛ぼーぼーで下がトゥルントゥルンってどうよ。なんかバランス悪くない?「胸も剃ってます!」というならドイツ男子に問いたい。胸毛のある人はけっこう高確率で背毛も濃ゆいけど、どーやって剃るの???
レーザー脱毛屋とかブラジリアンワックス屋に電話して予約を取る少佐とか、ヤダ。ブラジリアンワックスで調べたら、男性って四時間もかかるのね


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ジェイムズくんをダイソーに連れて行くと、いらんもんいっぱい買い込みそうだよな。(←わたしかっ!)

ボーナムくんは地道に役に立つもの買ってそう。泥棒家業に役に立ちそうな何かを。予備のプラスドライバーとか。そして何かの折に少佐がそれを見て、「おまえ、こんな安物使っとるのか。道具はいいものを選ばんといかんぞ。」とか言いそう。


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しぶーいロマンスグレーになった伯爵が若いころを回想してるファンフィクなんてのはどうだろ。最愛の恋人であった鉄のクラウスとの輝くような日々、血沸き肉躍る冒険と目くるめく愛の日々。すべて過去形で語られるので、読者がああ、少佐は非業の死を遂げたんだなとミスリードされたところで、片足を失った少佐がトレーニングから戻ってきたので、右手が不自由な彼のために伯爵がお茶を入れてやって終わり、とか。

「しぶーいロマンスグレーになった伯爵が若いころを回想してるファンフィク」自体はありますね。少佐の死後、少佐の縁戚のピアノを弾く早熟の天才少女に奨学金を援助する話。そのうち訳そうかな?

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少佐受けがむさぼるほどよみたいー。だってめったに見ないんだもん!

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何かの拍子に伯爵の事が好きって伯爵にバレちゃって、信じられないという思いで呆然とする伯爵の目の前で、ポーカーフェイスのまま内心で「くそっくそっくそっ!」となってる話が読みたい。高校生並みに純情なやつ。


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海千山千の伯爵が ありえないほどキョドっちゃうという反応でもいいな。「とりあえず普通の友達から始めてみようか」みたいな。←ねーよ


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2000年を近年と言いきれてしまうなんて、エロイカ。。。恐ろしい子。。。(白目)

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【エーベルバッハ少佐の転職活動】「趣味は?」「戦車です。」「特技は?」「盗聴を少々・・・。」「免許等は?」「大部分の飛行機は操縦できます。対戦車ヘリからハリアー、民間航空機など。」「・・・では、お得意のケーキは?」「・・・、・・・、・・・などです。」「そのうちご本人が一番好きなケーキはどれでしょう?」「味見をしたことはありません。(キッパリ)」


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黒髪長髪で、無口で頑固な板さんとあだっぽくて愛想のいい女将の小料理屋的な店。女将の愛想があんまりよすぎると、板さんのこめかみに青筋が立ってくるんだなこれが。常連客(板さんのもと部下)はそこをよくわきまえてて、必要以上に馴れ馴れしくしたりしないんだけど、ある日一見の客がふらりと入って来て女将に嫌なからみかたをする。その鼻にかかった声(←フランス語の鼻母音)の客は、板さんの反応をちらちらと楽しみながら、女将に嫌なからみかたを…。板さんのこめかみに青筋が!空気ビリビリ!しかし誰もが思いもよらなかったことに、たちの悪いその客の目当ては女将ではなくいかつい板前だったのである…!!!


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オスカル→ドリアン、アンドレ→クラウスで脳内展開してたらあんまり面白くならなかったので、入れ替えてみたら腹を抱えた。

一途で忠実なアンドレ=ドリアンが心をささげているのは、潔癖症で晩稲のオスカル=クラウス。オスカル=クラウスは結婚を申し込んできた同僚(←これはQだな)に無理やり唇を奪われ、「私が知っている唇は・・・」と、アンドレ=ドリアンとのキスを熱く想う。


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少佐とAくんだと右左固定だよな・・・。少佐って独占欲強そう。だったら配偶者つき物件に手を出しちゃだめじゃん。でもこの組み合わせはそこが妙なんだろうな。Aくんてやっぱり少佐から逃げるために身を固めたのかな(妄想が広がりまくりんぐ


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「キミの英語アレだよね。ドイツ人に習ったの?」と言われたことがある。くそぅ、ヱゲレス人なんか大嫌いだえぐえぐ(泣


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なぜ「注文」を「性交」と読んでしまったのであろう、私は。


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オリジナル創作が将棋なら、二次創作は詰め将棋。棋士にだって詰め将棋の大家はいる。


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アメコミ二次が出版社の目にとまってプロデビュー、デビュー後にエロイカを知って、自分の作品世界でエロイカ二次を出したことのあるアメコミライターがアメリカにはいる。こちらの作家。 A Distant Soil by Colleen Doran この自作世界を舞台にエロイカAUものを描いた作品にFortune's Friendsというのがあるとか。アメコミ風の伯爵と少佐(?)らしき絵が見えます。 

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ツーリングエクスプレスの二次のサイトを検索したらすっごいたくさんあって、羨ましくて涙が出た。いっしょなのに。主人公がホモで舞台がヨーロッパというところはいっしょなのに。主人公かたっぽが金髪巻毛で、かたっぽが物騒な銃使いというところまでいっしょなのに。
これはすべて少佐がさっさと腹をくくらんからだと思う。
少佐さえとっとと腹をくくってずっこんばっこん掘ってれば、二次サイトは花盛りだったはずだ。あるいはとっとと観念してずっこんばっこん掘られてれば。

まーでもそうなると、「エロイカより愛をこめて」はとっとと終わってたな。つか、そもそもエロイカじゃなくなってますw

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ちなみに「夜這い」の語源は相手を「呼ぶ」の動詞の古形「呼ばふ」の名詞形「呼ばひ」であって、夜に這うからというのは当て字です。


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2月9日の手塚忌には、ネットに手塚追悼絵があふれた。奇特な方が回してくださった田亀源五郎先生のMW絵がすばらしかったです。二種の赤の煽情的なことといい、暗闇と溶け合った賀来神父の詰襟の神父服といい、上から犯しつつある結城の酷薄な表情といい、賀来神父のガチムチの肉体といい、ごっつい手の中のロザリオといい、そのロザリオを握り締められないまま犯されつつある賀来の表情といい、神父の太い首筋を押さえつけた結城のほっそりした手といい・・・。おもいっきり伯爵x少佐で脳内描き変えて楽しみました。嫌がるガチムチ少佐とかステキ。カソリックだし。時々は伯爵も容赦なく攻めたらいいと思うの。


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隠れ乙女で繊細で几帳面できれい好きなドイツ軍人を探してます。獅子のたてがみのような金髪をもつ愛人との長年にわたる関係を、決して周囲に漏らさない堅物さんを探してます。


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「睾丸」を美しく表現できる日本語があればだれか教えてほしいッ(血を吐くような叫び)。きんたまとふぐり以外に言い換えられる単語ってあるのか。

ああ、陰嚢ってのもあるな。前回は「普段はゆっくり柔らかく揺れているそこ」と婉曲に訳しました。もうあきらめてそのままにしよーかな。
(某A氏からのサジェッションを受けて)宝玉殿だな宝玉殿。それがいい。(うそっ)
(某B氏からのサジェッションを受けて)じゃあ、袋って訳しちゃうぞー「例えばドリアンの口が別のものでふさがっていて、クラウスが自分で前を握っているようなときに。そんなときはたいてい、ドリアンはクラウスの袋をいじめていた。 」今回は「袋」を代入するとけっこうぴたりとおさまってしまったので、このままいきます。ご協力ありがとうございました!

今回は睾丸であったが、陰茎のときもたいへん困るのよね。私は竿/棹という言い方もあまり好きではない。こっちは睾丸ほど軽侮に満ちた扱いを受けていないので、ポルノを参考にすれば言い換えはいくらでもありそうな気がするが。


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翻訳中の行に長年の疑問であった「言わせんなよ恥ずかしい」に相当する英語が出てきた。"You talk about leaving. I don't—" want you to go! I want you here, with me! "—understand why."「言わせんなよ恥ずかしい」→understand why.発言者は少佐。
"(You) understand why." と解釈すると、「おまえならわかってるだろ」→「言わせんなよ恥ずかしい」

普通に命令形と解釈すると「どうして(こんなことを言うのか)わかってくれ」
どっちでもおんなじよーなもんだが、今回は"understand"が小文字始まりなので前者を採用、「おれにここまで言わせるな」としました。

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ただいま翻訳中のフィクから。
「ありがとう、クラウス。私、アントンと一緒に幸せになるわ。彼って素晴らしいの。ごめんなさい、私たちはきっとうまくいかなかったわ、ね?」

なんだって!

「きみはおれには過ぎた女性だった。」クラウスは応え、さらに信じられないような一言を、落ち着いた口調に乗せて送り出した。
「アントンは幸運な男だ。きみはきっと幸せになるさ。」

なんてことだ。今彼はたいへんな努力を払っている、はずだ。

「素敵なドレスだ。よく似合っているよ。」

 ドリアンの頭の中は真っ白になった。

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原作の伯爵は、少佐の尻にはすごくこだわりがあるのに「前」への言及は一切無いところが慎み深くてよろしいです。


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今訳してる作者さんは翻訳がお初なのでまだ訳し慣れない。スマホにテキスト入れてて、家事の間にもちらっと見ては頭の中で転がしてみるんだけど、うまく軌道にのらない。
効率だけで考えると、同じ作者さんのをまとめて続けて訳した方がいい。語彙とか好みの言い回しに偏りがあって、つっかえずに頭の中で日本語への置き換えが進む。
うまく行かない場合と言うのはなんというか、英語で読んで「ああおもしろかった!」ってなってる話でも、いざ訳そうとするとどうもしっくりくる訳とか文体とかがなかなかつかめなくて、無理に翻訳を進めると解像度の荒い画像の様な、ごつごつした不格好な手触りになってしまう。


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気分転換に少佐ツンデレな独白を書き始めたらなんだか胸がきゅんきゅん


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息子の同級生の少女たちを見ながら、「この可愛らしい娘さんたちの中から10人に一人ぐらいは私と同じような趣向の道にはまるのかしら…」と思ってしまう腐った母の私です。


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私は「受け」という意味ではなくて、ありとあらゆるみじめシチュバリエーションでオールみじめなみじめ少佐本があったら買うなあ。伯爵はチャラチャラしてるくせに、実はプライス卿以外とやった/やってる話は一切なし。いっぺんぐらい伯爵のガチンコの「いい人」が登場して、少佐の反応見てみたい。だってジリーくんごときであの反応ですよ。


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(某氏の黒い天使少佐絵を見て)純白の悪魔伯爵から「地に堕ちてから、もう思い出せないぐらいの時間を過ごしてきた。きみにとどめを刺されるなら本望さ。」といって輝く笑顔を向けられ、引き金を引くに引けない漆黒の天使少佐ですね、わかります。

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デビルマンのラストシーンだけ、少佐と伯爵で見たい。